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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(杉田茂実議員)

北部地域振興交流拠点の整備について-北部地域振興交流拠点の基本理念等と検討状況について

Q 杉田茂実 議員(自民)

北部地域振興交流拠点、以下、北部拠点と言います。これについては昨年度に基本構想が策定され、整備に向けた本格的な検討が着実に進んでいます。本年度は基本構想を具体化するための基本計画の策定が予定されており、検討が新たな段階を迎えるものと期待しております。
県において基本計画策定に向けた検討が進む一方で、熊谷市においても市議会に特別委員会が設置されるなど、新庁舎の北部拠点への整備に向けた議論が加速しております。折しも本年は、合併による新熊谷市誕生から20周年を迎えました。この節目の年に、県、市がスクラムを組んで進める北部拠点の整備が本格化し、地元選出の県議会議員としてはうれしく思っております。
さて、昨年度末に公表されました北部拠点基本構想によりますと、北部拠点は市内のコミュニティ広場に建設予定のA棟と、熊谷地方庁舎大駐車場に建設予定のB棟の2施設で構成されることとされており、いずれの施設も県北地域にとりましてそれぞれ重要になるものと願っております。
それぞれの施設が完成すれば、熊谷駅に程近い場所において今後長きにわたり県民をはじめ多くの方々に利用されることになります。そのため、盤石なコンセプトに基づいた施設であることが必要であると考えております。
そこで、基本構想が策定され、その具体化に向けた基本計画の検討が進む現在において、多様な機能を有する北部拠点の土台となる基本理念や、2施設に対するそれぞれの考え方などについて、改めて知事の御見解をお伺いいたします。
次に、検討状況についてお伺いいたします。
現在、基本構想に基づく検討の中で、A棟においては県庁内の調整に加え熊谷市との連携、B棟においては現熊谷地方庁舎内の各地域機関や対象となる単独庁舎の地域機関との調整が進められていることと思います。いずれの地域機関に関しても、業務効率の向上を目指しながら施設整備に向けた調整が丁寧に行われる必要があると考えます。
とりわけA棟については、全国的にも数少ない県の機関と市役所が同一施設となるものです。庁舎の建替えを検討していた熊谷市にとって、県の施設と一体的にその整備を進められることは心強く感じるのではないでしょうか。
しかし、その一方で、二つの異なる団体が一緒になって共に事業を確実に進めるためには、県・市間の綿密な情報共有や連絡調整などが極めて重要になると考えます。そこで、熊谷市との調整を含む北部拠点整備に向けた現在の検討状況について、同じく知事の御見解をお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

まず、「北部地域振興交流拠点の整備について」のお尋ねのうち、「北部地域振興交流拠点の基本理念等と検討状況について」の基本理念等についてであります。
北部地域振興交流拠点基本構想においては、「地域の活力向上機能」と「未来の県庁の先行モデル機能」といった異なる二つの機能ごとに施設を整備をし、それぞれの機能を最大限発揮をすることといたしております。
このうち「地域の活力向上機能」を担うA棟を熊谷市の中心部に位置するコミュニティひろばに設置をし、「未来の県庁の先行モデル機能」を担うB棟については、熊谷地方庁舎の敷地に整備することといたしております。
その際、基本理念である「DXの進展を前提とした未来の公共施設の先進モデル」の実現に向け、A棟では、北部地域の特色を生かした産業振興施設や、地域の活力を向上させる交流機能・図書館機能などを整備することで、リアルな交流の促進を目指してまいります。
また、B棟では、県民にとって便利で職員にとって働きやすいオフィスを整備するとともに、災害対応力の強化も図ってまいります。
次に、現在の検討状況についてであります。
まず、A棟につきましては、県では、産業振興機能や図書館、高等看護学院などを所管する関係部局の職員により構成されたプロジェクトチームにおいて、各施設の機能や必要面積等の検討を進めてきております。
また、これと並行して、県と熊谷市共通の課題の検討や情報共有等を行うための連絡調整会議を開催し、多くの県民・市民が利用するコンベンションホールや県立新図書館、市役所の窓口などを低層に配置する方向での調整なども進めているところでございます。
このA棟には、県と市双方の施設が同居することとなるため、両者で連携し、例えば、共用スペースを活用した交流やにぎわいを生み出す取組などについても、意見交換を進めていきたいと考えています。
次に、B棟につきましては、建設予定地における建物の配置や可変性・柔軟性のあるオフィススペースの実現に向けた検討などを行っております。
あわせて、業務の特性・内容に応じて働く場所を選択できるアクティビティ・ベースド・ワーキング、ABW型オフィスの整備や導入するデジタルツールの選定・効果的な運用方法などの実証を進め、未来の県庁の先行モデルの実現を図ってまいります。
A棟・B棟におけるこうした検討を進めながら、令和7年度に策定を予定している北部地域振興交流拠点基本計画案においては、概算整備費や事業手法等についても、お示しをしたいと考えています。
引き続き、DXを前提とした未来の姿を見据えて、北部地域振興交流拠点の整備に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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