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掲載日:2022年12月27日
Q 町田皇介 議員(民主フォーラム)
江川については、平成27年度から上流部の調節池整備を進めていただいておりますが、この間も台風や集中豪雨が起こるたびに住宅や工業団地の浸水被害、周辺道路の冠水による通行止めなど、度重なる被害が生じています。早期の調節池完成を望むところです。
また、鴻巣、北本、桶川、上尾の流域4市の首長、議長で構成される江川改修促進協議会では、毎年、県土整備部長に対し、江川中下流域において宮下樋管の改築や排水機場の整備など必要な対策を講じていただくため、その前提となる河川整備計画の早期の策定を要望しておりますが、江川流域づくり支援会議の提言を踏まえ、見直しに向けた検討をしているとの状況がここ何年も続いており、こちらも早期の計画策定を望むところです。
そこで、現在、上流部で進められている調節池整備事業の進捗状況と今後の見通しについて、また、江川中下流部の改修に向けた河川整備計画の見直しの状況がなかなか見えませんので、その点についても現状と今後の見通しについて、県土整備部長にお伺いします。
A 北田健夫 県土整備部長
まず、調節池整備事業の進捗状況ですが、令和3年度までに調節池の一部掘削工事や南側市道橋の架換え、用地買収が完了し、現在は地下水対策を目的とした遮水矢板工事を進めております。
今後は、引き続き遮水矢板工事を進めるとともに、新たに北側市道橋の架換えや、工事に支障となる水道管の移設を進めてまいります。
今後とも、国の「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」を最大限活用し、調節池の早期完成を目指してまいります。
次に、江川中下流部の改修に向けた河川整備計画の見直しの現状と今後の見通しについてです。
本県では、令和元年東日本台風による水災害を受け、県管理河川の全ての河川整備計画を点検し、有識者から構成される河川整備計画策定専門会議に諮り意見を伺っております。
その結果、江川については計画で想定する降雨規模を見直した上で、河川整備計画を変更すべきとの意見をいただいております。
このため、計画降雨の再設定や、洪水流量の再計算を行う必要が生じたことから、現在、改めて水理解析を実施しているところです。
今後は、環境と治水の両立に配慮しながら、水理解析に基づき適切な治水対策の検討を行い、河川整備計画の変更に向けて関係機関と調整してまいります。
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