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掲載日:2022年7月12日
Q 岡村ゆり子 議員(県民)
子供の発達障害を専門とする医師によりますと、ギフテッドは、障害や病気といった医学用語ではなく、いわゆる神が与えた才能、特別なギフトを意味する言葉です。似たような言葉で、タレンティッドと言われることもあります。
知的に高い子供や、芸術的才能に優れていて、先天的に平均よりも顕著に高い能力が2つ以上あることとされ、特徴は10項目あるとされております。記憶力が非常に高い。すぐに物事を学び、判断できる。年齢の割に語彙が多く、複雑な文章構造を話すことができる。数字やパズルなどの問題を楽しむ。感情の起伏が激しく、神経質などです。
さらに、同医師によりますと、彼らのIQは非常に高いものの、社会性が低く、文字が書けず、多動、時には暴力が出るということもあるそうです。潜在的にすばらしい才能や知識を持つものの、発達障害と同じような要素があるため、うまく生きることができないのです。
以前、御相談いただいた方のお子さんも、パソコンや興味のあることに対しては天才的だが、文字を書くことが苦手で、感情のコントロールもうまくできないため、学校生活において友達と衝突することがあり、周りに理解を得られず、先生さえも分かってくれない状況が長く続き、不登校に陥ってしまったということもあったそうです。
文部科学省では、特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議を昨年の7月から開催し、議論を進めております。
本県におきましても、教職員がギフテッドを理解することや児童生徒の個性や特性に気付くこと、また、ギフテッドの子供が学校生活においてどのような困難を抱えているか、理解や対応が非常に重要であると考えます。全ての子供が自分らしく学校生活を楽しみ、健やかに成長していくことを切に願いまして、ギフテッドへの理解促進を求めますが、教育長の御答弁をお願いいたします。
A 高田直芳 教育長
議員お話しのとおり、特異な才能を持ちながらも、学習面や生活面、友人関係などに困難を抱える児童生徒がおります。
現在、国では、「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議」を設置し、こうした児童生徒の特性などの理解促進に向けた周知や研修に関する方策について、検討が行われています。
その中では、特異な才能と学習困難を合わせ有する児童生徒の存在が指摘されており、こうした児童生徒は、通常の学級に在籍していることや、障害の程度によっては通常の学級に在籍しながら通級による指導を受けていたり、特別支援学級に在籍していることが考えられるとされています。
県といたしましては、こうした児童生徒も含め、誰一人取り残されることなく、お互いを認め合い、学び合えることができる教育を推進していくことが非常に大切と考えます。
そのため、県では、通常の学級における教育だけでなく、コミュニケーションの取り方など円滑な学校生活を送ることができるよう、児童生徒一人ひとり個別に指導や支援を行う通級指導教室の設置に向けて市町村を支援するなど、きめ細やかな対応に努めております。
今後とも、国の動向を十分に注視し、特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する教職員の理解を深めていくとともに、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援に努めてまいります。
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