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掲載日:2022年7月12日
Q 岡村ゆり子 議員(県民)
パワーアシストスーツは、体に装着し、駆動装置や人工筋肉などの動力を用いて、人間の機能を拡張、補助する装置です。介護、工場、物流、農作業など、あらゆる作業の現場で腰の負担を大幅に軽減することができ、特に介護の現場では、移乗や移動介助、体位変換、排せつ作業の際に力を発揮し、軽量で女性でも簡単に着脱できるものもあるとのことです。
昨年度、県立の特別支援学校に在籍している幼児、児童生徒7,916名のうち、介助を必要とする肢体不自由特別支援学校に通学する児童生徒は1,069名、介助が必要な児童生徒に対しては、状況に応じて2人で対応していると伺っております。現場の教職員は、弱音を吐くことなく、強く温かく生徒に接していらっしゃいます。
しかし、教職員が抱えて移乗や移動介助をする際などは、大きな負担になることも考えられます。また、2人で行っていたことが1人で行えるようになることもあると思います。これまではパワーアシストスーツの必要性について、調査や研究を行っていないとのことですが、現場の教職員へのアンケートやパワーアシストスーツを試す機会を設けるなど、導入を検討することは有効であると考えますが、教育長、御答弁を願います。
A 高田直芳 教育長
肢体不自由特別支援学校では、教職員が日常的に車いすからベッドへの移動やトイレの介助などを行っており、体の大きな児童生徒を介助する際などには、身体的な負担が生じております。
議員お話しのパワーアシストスーツは、その使用者の身体的な負担を軽減することを目的に、物流や農業、介護の現場などで活用されてきております。
肢体不自由特別支援学校の教職員もパワーアシストスーツを使用することで、身体的な負担の軽減や児童生徒の安全対策などにもその効果が期待できます。
一方、パワーアシストスーツは着脱に時間を要するものもあり、介助が必要な場面で迅速に使用することができるか、また、スーツの金属パーツが児童生徒にぶつかり、介助される側が不安にならないかなど、特別支援教育の現場で活用する上では課題もあると考えます。
このため、県といたしましては、まずは、実際に教職員が試着する機会を設け、その有効性を検証するとともに、導入を予定している自治体もあることから、その状況や効果なども伺いながら、研究してまいります。
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