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掲載日:2023年12月18日
Q 横川雅也 議員(自民)
埼玉県立松山高等学校記念館は大正12年に建築された旧埼玉県立松山中学校の校舎であり、昭和45年に校舎両翼を撤去し、引き屋工法で校内の現在地に移されました。埼玉県内の旧制中学校の遺構、貴重な教育資料として守られてきましたが、長年の雨風による老朽化とたび重なる地震などにより建物の損傷も大きいため、数年前から松山高校の卒業生で構成される同窓会の働き掛けにより、この記念館を文化財として復元し、保存、活用しようという運動が始まりました。
様々な課題が存在しましたが、同窓会をはじめ地元の皆さんの熱意、そして文化庁や教育局、文化資源課の指導、協力を得ながら文化財登録へ向けて一つ一つ課題を解消し、本年4月3日、国登録の有形文化財となる吉報へとつながりました。埼玉県内の県立学校の建物としては、深谷商業高校記念館に続く2例目の国登録の有形文化財であり、単に一高校所有の建造物ではなく、近代日本における中等教育の生き証人であり、明治、大正から令和へと続く学校教育の資料館として大切に利用されることが期待されています。一方で、保存していくためには、耐震補強や建物の全体の大規模な改修など多くの課題が残されています。
そこで、高田教育長にお伺いいたします。
このたびの国登録の有形文化財という吉報を受け、学校教育における歴史的資料である埼玉県立松山高等学校記念館の改修が急がれます。髙田教育長もよく御存じの松高記念館の改修、そして保存活用に向けては、県としてより一層の支援を行うべきと考えますが、教育長の御所見をお伺いいたします。
A 高田直芳 教育長
松山高校記念館は、県立学校の建物としては、深谷商業高校記念館に続き、県内2例目の国の「登録有形文化財」として、令和2年4月に登録されております。
記念館の改修については、同窓会の皆さまから多くの御要望をいただいており、その熱意を強く感じているところでございます。
また、記念館は学校のシンボルであるとともに、地元の皆さまにとりましてもかけがえのない建物であるということを改めて認識いたしました。
この記念館は、大正12年建築の建物のため、耐震性が不足し、建物の老朽化が著しいことから、昨年度、耐震補強を含めた改修工事の設計を実施したところでございます。
改修に当たりましては、記念館が学校のみならず、地域のシンボルであることに十分に配慮する必要があると考えておりますので、同窓会など地元の皆さまのお話を丁寧にお聞きしながら進めております。
令和5年には創立100周年を迎える松山高等学校が、今後とも地域とともに歩む学校として、より一層発展していくよう、「松高記念館」の改修、そして保存・活用に向けてしっかりと取り組んでまいります。
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