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掲載日:2023年12月18日
Q 横川雅也 議員(自民)
そもそも行政の課題として、なぜメタボ化が起きるのか。先ほどジャンボジェット機に例えましたけれども、行政の体質として削ること、廃止してなくすことは、担当部局の予算を減らされるのでやりたがらない。ダイエット自体が評価されないから、職員も事業の削減や廃止を検討しない。結果、無駄が残りメタボ化する。そもそも問題は、無駄をなくすことを評価しない人事評価システム自体にあると考えます。
埼玉県の人事評価システムは大きく実績評価と能力評価がありますが、無駄を積極的になくすことを評価するような明確な項目は存在しません。公務員として高い自覚、そして埼玉を良くしたいという気概や民間の経営視点などを持ち合わせた優秀な職員であっても、マイナス評価になることはしないでしょう。言い換えるなら、問題であっても評価されないから手をつけないということになります。また、ここに悪循環が生じています。こうした県の評価システム自体を見直すことで無駄が減り、事業効果を最大化できるはずです。
そこで、大野知事に伺います。
優秀な職員の皆さんが能力を発揮し、前例にない革新的な取組にも視点を当て、無駄の削減、そして削減できたものを新たに効果の高い事業に生み変えるといった好循環を生む環境づくりのために、コストと事業効果を意識した削減という内容を新たに人事評価項目として加えることについて、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
新型コロナウイルス感染症対策をはじめ行政需要が増大する中、
今、正に職員一人ひとりが無駄を省き、不断の事務事業の見直しを行っていくことが求められています。
そのためには、既に所期の目的を達成した事業の廃止や事務改善を行ったことで成果を上げた職員を適正に評価することで、職員全体に改革意識を根付かせることが非常に重要であると考えております。
そこで、来年4月の定期人事異動に向け、基本的な考え方を表す「人事異動方針」に、行財政改革にチャレンジしている職員を積極的に登用することを明記をしたところでございます。
職員の実績評価は、上司と職員が面談を通じて、コミュニケーションを取りながら目標を定め、その達成の状況を評価することといたしております。
議員御指摘の「コストと事業効果を意識した削減」をしっかり評価するためには、実績評価の目標設定において、職員自身が具体的な目標を掲げ、その実現に取り組むことが最も有効と考えます。
そのために、「人事異動方針」に明記をした次第ですが、行財政改革に取り組んだ者を登用する方針を明記することにより、今まで以上に職員がより明確な行財政改革の意識を持ち、目標を設定するものと考えています。
私自ら先頭に立ち、部長や課所長に対してこの点を強調し、「人事異動方針」が掲げる目標に鑑みた、人事評価項目の見直しについても検討してまいります。
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