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掲載日:2020年3月31日
Q 平松大佑 議員(県民)
2年前より、豪雨時には県流域下水道の柳瀬川幹線が満管状態になるため、新座市内の公共下水道からの汚水が流入できず、汚水の大規模な溢水被害が発生するようになりました。そして、2年前に続き昨年の台風の際にも、大規模な溢水被害が発生しました。どうしてこのような事態が発生しているのか、定量的に把握し、分析し、再発防止を図る必要があると考えます。
また、本県は、雨天時浸入水によるものが大きな理由として考えられるため、雨天時浸入水の原因把握を急ぎ、関係自治体に早急な対応を求める必要があると考えます。抜本的解決にはある程度の時間もかかると考えます。まずは、スピード感を持って即効性のある対策に当たってほしいと考えますが、いかがでしょうか。
A 砂川裕紀 下水道事業管理者
昨年の台風第19号の際、本県流域下水道の柳瀬川幹線がほぼ満管状態となった結果、新座市の公共下水道からの下水が流れにくい時間帯があり、溢水被害が発生をいたしました。
これは、本来、汚水とは別に排除されるべき雨水が市町の公共下水道に大量に入り込む、いわゆる雨天時浸入水として流入したことが主な原因と考えられます。
雨天時浸入水を削減するためには、正確な流入量を把握し、市町による老朽化した下水道管や各家庭への取付管の補修など、一つ一つの発生源対策をこまめに行う必要があります。
現在の流量計では、平常時を大幅に上回る流入量の正確な把握が困難なことから、台風シーズン前までに改修する予算を、本定例会に提案をさせていただいております。
また、平成29年度の台風第21号による溢水を受け、平成30年度より、多量の雨天時浸入水が見込まれる区域の抽出調査に着手をしており、今年度中には完了する予定でございます。
抽出結果を踏まえ、市町において、今後、発生源を特定する調査や対策を実施することとしており、新座市を含む一部の市町においては、関連費用を令和2年度予算案に計上していると聞いております。
一方、議員ご指摘のとおり、雨天時浸入水を削減するための発生源対策には、ある程度の時間と予算を要します。
即効性のある対策としては、柳瀬川幹線上流にある公共下水道からの流入量を減少させるため、接続点に設置されているゲートを絞ることが考えられます。
そこで、台風第19号の水位データを関連市町に提示し、協議を重ねた結果、接続点に設置されているゲートを絞ることとなりました。
今後、絞り込みによる影響を検証しながらの運用になりますが、この措置により、豪雨時における新座市の公共下水道からの流入が、よりスムーズになるものと見込んでおります。
下水道局といたしましては、市町と連携し、来年度改修を予定している流量計のデータを活用しながら、溢水の再発防止に取り組んでまいります。
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