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掲載日:2025年7月18日

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本多静六賞これまでの受賞者(第16回、第17回)

本多静六博士写真

埼玉県では、本多静六博士の精神を受け継ぎ、優れた学術研究や実践活動により、緑と共生する社会づくりに貢献した方に「本多静六賞」を贈呈しています。(平成18年度創設)

ここでは、第16回、第17回の受賞者を御紹介します。


【本多 静六】~自然を愛し森や公園づくりに情熱を注いだ埼玉の偉人~
本多静六博士は、慶応2年(1866年)に現在の埼玉県久喜市(旧菖蒲町)に生まれ、日本最初の林学博士として近代林学の基礎を築くとともに、明治神宮の森や東京都水源林などの森林の造成、日比谷公園や大宮公園をはじめとする全国各地の公園の設計など様々な事業を行い、近代日本の発展に大きく貢献しました。
また、私財を投じて取得した秩父地方の山林2,600ヘクタール余りを奨学金事業創設のため、昭和5年に埼玉県に寄付しました。この森林から生ずる収益をもとに「本多静六博士奨学金」が設けられ、昭和29年以降現在までに延べ2,000人を超える学生に奨学金が貸与されています。

第17回本多静六賞

第17回受賞者

伊佐 裕(いさ ひろし)氏

伊佐ホームズ株式会社 代表取締役社長、森林パートナーズ株式会社 代表取締役会長

功績の概要

  • ICTを活用して効率的に川上・川中・川下をつなぐことで、秩父地域から豊かな木材を安定的に供給し、また川上へは適切な収益還元を目指す新たな木材流通サプライチェーンを実現した。経済的な合理性に基づいて産業面から林業を支え守っていくといった、本多静六博士の精神に通ずる大きな志を持ち、それを着実に実践していることが高く評価された。
  • 新たな木材流通サプライチェーンは、全国的にも注目度が高く、取組が広がり始めており、地産地消の促進や地方創生の実現など日本の林業の維持発展につながることが期待されている。
  • 森林の総合的価値並びに木の文化の本質を都市部の消費者や子供たちに伝え、森に親しみを持ってもらうことが森林環境を守る何よりの力となり、ひいては森林・林業を支えてもらうことができると考え、都市部から多くの参加者を募った植樹ツアーを主催し、秩父市内において植樹活動を実践するなど、緑と共生する社会づくりへ貢献している。

表彰式

令和6年5月30日木曜日に第17回表彰式を知事公館で行いました。

表彰式の様子

表彰状授与                    集合写真  

                       表彰状授与                                               左から梅田久喜市長、伊佐氏、大野知事

 

第16回本多静六賞

第16回受賞者

犬井正(いぬいただし)氏

獨協大学名誉教授

犬井氏

功績の概要

  • 山林と平地林、里山を対象として林野と人間の諸活動に関する研究を行い、専門誌への論説などのほか、多くの学術書を上梓した。これらの身近なみどりの保全や活用の普及・啓もう活動により、平地林や里山の存在意義を一般に広く定着させ、その価値を再発見し高めさせた。
  • くぬぎ山地区自然再生協議会会長を務め、くぬぎ山地区の自然再生事業の基礎を築いた。また、埼玉県平地林整備指針検討会の座長を務め、さらに武蔵野の落ち葉堆肥農法の「世界農業遺産」認定申請活動のサポートなど、長年にわたり本県のみどりを守る施策に貢献した。
  • 里山の活用に観光的要素を組み込んだ手法の研究を実践し、地域住民の誇りや愛着を育む里山のエコツーリズム活動に取り組んだ。飯能名栗エコツーリズム推進協議会会長を務め、里山の利活用と地域活性化を結び付けた実践活動が全国の先導役となり広がりを見せている。

表彰式

令和5年5月31日水曜日に第16回表彰式を知事公館で行いました。

表彰式の様子

表彰状授与                    集合写真

                     表彰状授与                                         左から林三芳町長、犬井氏、大野知事、梅田久喜市長

これまでの受賞者

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お問い合わせ

農林部 森づくり課 総務・森林企画担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

ファックス:048-830-4839

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