新型コロナウイルス対策本部会議後の知事発言内容（7月16日）（テキスト版）

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知事

   お疲れ様でございます。 それでは、先ほど本部会議におきまして、決定をさせていただきました事項等もありますので、まずご報告をさせていただきたいと思います。 本県の感染状況でございますけれども、昨日、半年ぶりに新規陽性者が300人を超えるなど、拡大傾向が、顕著であります。
   そして今日も290人と、極めて多い数になっています。 特に感染力が強いと言われるデルタ株の、急激な拡大もある。 そういった中で、緊急事態宣言が出されている東京都との往来が頻繁かつ新規陽性者が急速に増加しつつあり、また、地域的な集中も行われている地域に対して、迅速かつ強力な措置を講じる必要があると考えました。
   そこで、本日は、先ほど開催をさせていただいた専門家会議に対し諮問を行い、そして、そのご意見を踏まえて、まん延防止等重点措置の措置区域の拡大について、決定をさせていただきました。 措置区域が拡大される地域の県民、事業者の皆様には、今以上の多大なご負担をおかけすることになると思いますが、引き続きご協力をお願いいたします。 それでは、先ほど開催をした専門家会議の概要、本部会議で決定した事項について、ご説明をさせていただきます。
   はじめに、考え方からお話をいたします。 これは埼玉県と東京都との新規陽性者数を比較した資料であります。 従前からの傾向といたしまして、本県は、東京が増加すれば埼玉県も同様に増加するという、この増減の推移、ほぼ連動しています。
   ただし、東京都の陽性者に対する本県の陽性者数の比率は、第3波の際までには、東京都の約3割から4割でした。ところが直近の4週間では、約2割の水準にとどまってきています。
   ここについての詳細な原因は不明ですけれども、県民や事業者の皆様がご協力をいただいていることや、あるいは本県では特に高齢者対策に力を入れているとか、疫学調査に、しっかりと取り組んでいる、そういったこともあってこの比率になってきていると思いますが、しかしながら、東京都の感染状況が急速に悪化する中で、今回の措置区域の拡大が必要になったと考えており、特に次の感染経路を見ていただくとわかるんですが、東京から、いわゆる東京で感染をしたことが疑われるケースが、このところ最も多い家族内での感染に次いで多くなり、それも、これが匹敵をするどころか、この二つで、約全体の半分を占めるという状況になってきています。
   なおかつ、この東京由来のものが若干割合として減って他が増えているということは、つまり、東京から既に来た方々が、埼玉県内でこれを広めていく、染み出している。こういう状況に、残念ながらなりつつある。あるいは、そのように、疑われるところであります。家庭内では、家でもマスク、あるいは手洗い等の基本的対策の徹底をお願いします。
   また、都内由来、まだまだ多い状況であります。 ぜひ、東京に緊急事態宣言なされていますので、不要不急の、東京への往来は避けていただきたい。もし行かれる場合でも、その目的地のみで、他の地域には立ち寄らないでいただきたい。また都内で食事をされる、これ飲食で、お酒の有無にかかわらず、例えばランチで、同僚と一緒にご飯を食べた。あるいは、最近実はちょっと目立ってるのは、また再び夜の街関連も出てきていますが、そういったところにぜひ、お気をつけをいただきたい、行かないでいただきたいと思っています。 こういった中で、まん延防止等重点措置区域の指定を変えるわけですけれども、基本的な考え方をご説明をさせていただきたいというふうに思います。
   まず、先ほど申し上げた、急激な感染の拡大が見られる中で、東京由来が増えてき、そしてそれに引き続き、県内での市中感染が拡大をしています。
   ただそういった中で、我々も、今わからない要素も多く、デルタ株については、前回のアルファ株の場合には、ほぼ倍々ゲームで割合で増えてきて、それと同時に、新規陽性者が増えましたが、デルタ株については先週が14%、今週は16%と、増加のペースは緩やかでありますが、しかしながら新規陽性者だけが上がっている。こういう状況でございます。
   また、このデルタ株が、感染が拡大していない以上、これまでのアルファ株が主でありますが、このアルファ株は、関西や沖縄等で、急激に感染の拡大をもたらした株であります。
   そういった意味からも、我々としては、大変懸念するところが多いところであります。そんな中で、特に、都市部を擁する南部、あるいは東京と近い地域で急速に、感染が拡大をしています。それで、我々としては二つの数字に注目をいたしました。
   一つ目が、まん延防止等重点措置の適用範囲を考えるにあたって、国のステージ指標の、10万人当たり15人を超えている市町村、これがまず一つであります。
   そして二つ目が、先ほど市中感染が今大きいということは、ある程度人が集まっているところで感染が起きる可能性がありますので、従って、狭い地域で陽性者が密集してるところ、つまりこれは先ほどこっちはステージ3ですが、ステージ4になった。
   という人数を、面積で割って、それが市町村に割り戻して、そのステージ4の指標以上のもの、この二つ。 つまり、人口割でいうとステージ3、そして密集度でいうとステージ4、この両方の地域を重なる地域。両方に該当する地域について、これを割り出させていただきました。
   そして、その地域でございますけれども、措置区域の追加決定を行うことといたしました。 なお、現在、措置区域の指定や、解除に関わる専門家会議の諮問の目安案について、市町村に諮っています。つまり、この今の目安とはまた別に措置区域を広げたり、解除したりする時に、明確な数字を示しましょうということで、解除を諮問する、あるいは指定を拡大する時の指定を諮問するための目安を今、市町村に送ってご意見を聞いているところであり、これを来週開催する専門家会議にかけて、措置区域のさらなる指定や、あるいは解除が行われる目安について専門家に諮るところでございます。
   ただいずれにしても、今回の措置区域の拡大を含めて、本来のまん延防止等重点措置の目的である弾力的な運用に叶えるためにも、この今回指定する18の市町について、あるいは、これまでの川口市とさいたま市の2市、計20の市町については、解除については毎週のように、これを議論し、そして一定程度の、目安に達している場合には、解除をすることといたしましたこれが今回の考え方です。 さて、決定事項でありますけれども、決定事項ですが、今回要請する措置区域拡大後のまん延防止等重点措置の期間につきましては、7月20日、来週になります。
   来週の火曜日から、まん延防止等重点措置の公示期間である8月22日までといたします。 措置区域につきましては、従来、さいたま市と川口市、この2市が指定をされておりましたけれども、これに加えて、先ほど申し上げた二つの条件の両方に当てはまる市町として、川越市、所沢市、春日部市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、そして東に来て八潮市、また西に戻り富士見市、三郷市、鶴ヶ島市、ふじみ野市の18の市と、伊奈町、三芳町の二つの町、計20市町を指定をいたします。 
   なお、措置区域以外は、それ以外の埼玉県全域となります。なお、措置そのものでありますけれども、それぞれの措置区域及び措置区域外、双方の措置区域、例えば酒類の提供時間や人数等の要請内容については、従来と同じとなります。
   そして最後に、県民の皆様にお願いであります。繰り返しになりますが、今回、極めて早いペースで、新規陽性者が拡大をしています。
   埼玉県においては、措置内容は変更するつもりは現時点ではありません。そして可能な限り早期に解除の対象とできるよう、柔軟に対応していくつもりでございます。 ぜひ、県民の皆様、事業者の皆様には大変な負担となりますけれども、不要不急の外出、移動の自粛をお願いいたします。
   特に、緊急事態宣言の発出地域となっている東京都への往来は、極力控えていただくようお願いいたします。やむを得ず外出される時には、目的地以外には立ち寄らないでください。直行直帰をお願いします。また、都内で、例えば、お昼などを食べる時にも、お酒を伴わないとしても、ぜひ黙食、おひとりでお願いをいたします。家庭内感染が非常に増えています。愛するご家族を守るためには、おうちでマスク、あるいは、頻繁な手洗い、換気など、改めての基本的な対策への徹底をお願いいたします。 県内にもショッピングや運動ができる場所はたくさんあります。改めて、お買い物お出かけは県内、少人数でを、お心がけいただきたいと思います。
   そして、最近、見られていなかった、夜の街での感染も見られます。飲食については、東京での感染が正直多いところではありますが、県内でも、こういったものが、大きなクラスターまだ出ていませんけれども、目立ち始めています。
   ぜひ、事業者の皆様には改めてのお願いになりますけれども、ぜひ一刻も早く、このまん延防止等重点措置の区域から、脱していただくためにも、そして多くの制限を解除させていただくためにも、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
   私からは以上です。よろしくお願いします。