ページ番号:269714

掲載日:2025年7月1日

ここから本文です。

7月1日放送

知事コラム「この夏は『川の国埼玉』で感動体験を」

 おはようございます。埼玉県知事 大野 元裕 です。

 埼玉県は「川の国」と呼ばれるほど、豊かな河川や水辺の景観に恵まれています。これらは単に美しいだけではなく、私たちの生活や文化に深く根付いた、埼玉県の誇る財産です。

 個人的な話になりますが、私は川口市で代々鋳物屋を営む家に生まれました。川口市は荒川の下流にあり、昔は川を利用して材料を運び、商品を出荷していましたので、幼い頃から「川の上流に対して 感謝の気持ちを持て」と言われて育ってきました。

 実は数年前に知ったのですが、荒川上流の秩父地域にある、秩父神社や寳登山神社、三峯神社には、この地域への感謝の気持ちとして、川口の鋳物業者が奉納した鋳鉄製の天水桶がありました。天水桶とは、防火用として雨水をためておく桶のことです。この天水桶には私の祖父の名前もあり、埼玉県は川でつながっているのだと強く感じました。

 川の恩恵を受ける私たちは、川を大切にし、感謝する気持ちを持つことが大切であり、昔から埼玉に根付くそうした気持ちを未来につなげていく必要があると考えています。

 埼玉県の河川では、「川の国応援団」をはじめとする多くの団体の方が、川の清掃や環境学習などの活動を熱心に続けています。

 それに加え、埼玉県では、企業と団体のマッチングや川の情報発信などを行うSAITAMAリバーサポーターズプロジェクト、通称「リバサポ」を、令和3年度から推進しています。昨年度からスタートした「リバサポ・クエスト」は、川に関連するイベントへの参加や施設訪問でポイントがたまり、プレゼントが当たるゲーム性のある企画です。

 今年も、川で楽しみながら学ぶことができる、さまざまな企画を用意しています。

 また、Next 川の再生「水辺deべンチャーチャレンジ」では、「川の国埼玉」の認知度を高め、魅力ある河川空間の整備やにぎわいの創出に取り組んでいます。例えば、嵐山渓谷や大落古利根川、越谷市レイクタウンにあるSakura Lakeでは、スタンドアップ・ペダルボード、いわゆるSUPなどの水上アクティビティ体験ができます。

 この夏は、ぜひ埼玉の川に遊びに来てください。

 遠い観光地まで足を延ばさなくても、豊かな自然を体感し、学ぶことができる場が埼玉にはたくさんあります。

 川での素晴らしい体験を通じて、一人でも多くの方に川への愛着を持っていただき、保全活動の活性化につなげることで、豊かな清流を次世代のこどもたちへ引き継いでいきたいと考えています。 

お問い合わせ

県民生活部 広報課 テレビ・ラジオ・広報紙担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-824-7345

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?