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掲載日:2026年1月10日
"大きな芽が出る"一年を願って

大きな芽が出る縁起物として正月料理や慶事に欠かせない「くわい」。
埼玉県で栽培される「くわい」は、埼玉ブランドとして扱われるほど人気で、その生産量は広島県に続き全国2位(農林水産省「令和4年地域特産野菜生産状況調査」)を誇ります。
「くわい」はオモダカ科の水生植物で、地下に出来る塊茎(かいけい)が食用部分。そこから鳥のくちばしのような長い芽が出ることから、「芽が出る」「子孫繁栄」などの縁起物とされてきました。
埼玉県内の綾瀬川流域では、水が溜まりやすく稲作に適さなかったこともあり、明治初年頃からレンコンとともに「くわい」の栽培が盛んに。現在は、さいたま市、越谷市、草加市が主な産地となっています。

大宮区の武蔵一宮氷川神社の参道沿いに佇む「料亭 大宮 一の家」では、旬の埼玉くわいを本格的な会席料理として味わうことができます。創業は明治18年。
140年もの歴史と伝統を背負う料理長の赤石純一さんは、
「初めて見た時、その大きさと鮮やかな青さに圧倒されました。芽も長く際立って目立つので見栄えが良いのです」
と、県産くわいに一目ぼれの様子。
一の家では「くわいの含め煮」と「くわいのチップス」のほか、「くわい衣の天ぷら」などをお節料理や1月のコース料理で提供しています。
色とりどりの「炊き合わせ」の中心には、味のしみ込んだほくほくのくわいの含め煮。縁起物とされる立派な芽も、口に含めば柔らかく、丸ごとおいしくいただけます。

「分厚くする店もあるけれど、うちは師匠の代からの伝統を継承しています」
と赤石さんが話すのは、塩で味付けされたくわいチップス。さくっとしたかと思えば溶けてしまうほどの薄切りで、食感も楽しめます。

「くわい」は、米のとぎ汁を利用して下茹でし、あく抜きをするというひと手間を加えれば、煮ても、揚げても、蒸してもおいしく食べられる食材とのこと。
高級食材と言われる県産くわいの旬は短く、販売期間は12月半ばから翌年1月頃まで。
「お客様には一番良い状態で召し上がってもらいたい。ぜひハレの日や節目の日に、良い料理で良い時間を過ごし、一生の思い出を作ってほしいです」と赤石さん。
新しい年が始まる1月。埼玉県産のくわいを味わい、「大きな芽の出る」素敵な一年を願ってみてはいかがでしょうか?

店舗名:料亭 大宮 一の家
所在地:さいたま市大宮区高鼻町2-276
営業時間:
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は、11時30分~17時のみ営業。翌火曜日が定休日)
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