埼玉農産物ポータルサイト SAITAMAわっしょい! > 知る > プロが惚れた 埼玉食材 > Vol.10 狭山茶(粉末)
ここから本文です。
ページ番号:276863
掲載日:2025年12月29日
豊かに香る米粉パンで楽しむ 狭山茶の高いクオリティー

入間市にある「米粉パンの店コイガクボ」は、狭山茶を使ったパンが定番商品となっています。「米粉パンには日本茶が似合う」と、イートインコーナーで狭山茶を提供したところ、きれいな緑色と豊かな香りが人気に。この出会いから、店主の内山健さんはパンにも狭山茶を取り入れることにしました。
パンに使うのは、茶葉をていねいに粉末にしたもの。まず「お茶請け」としてドーナツを作り、メニューに加えました。
「時間がたっても風味や香りが飛ばず、色もあせません。狭山茶の力強さに驚かされました」と内山さんは話します。
狭山茶は、京都の宇治、静岡と並ぶ「日本三大銘茶」のひとつとされ、茶どころとしてはほぼ北限に位置します。寒さに耐えられるよう葉が厚く、味わい深いといわれており、最近は食品加工原料としての需要も増えています。
同店が使用するのは、収穫前の葉を布で覆って日光を遮る「かぶせ茶」です。日光を遮ることで、うま味成分のテアニン(アミノ酸の一種)が多くなり、葉が少しでも日光を取り込もうと緑葉素を増やすため緑色が濃くなるといわれています。摘み取りのときも、できるだけ日光が当たらないように収穫し、摘んだ葉は、ていねいに粉末加工されます。


ドーナツの評判がよいことから、あんぱんと食パンもラインナップに加えました。あんぱんは、生地の甘みと狭山茶の風味をいかすため、中のあんを少なめにしています。低温でじっくり焼き上げることで、厚めの生地がふっくらと仕上がります。
鮮やかな緑色の食パンは、焼かずにそのまま食べるのがおすすめ。しっとりとした食感で、狭山茶の風味と香りが口いっぱいに広がります。
「米粉パンは小麦のものよりも水分を多く含んでいます。翌日はその水分がなじみ、さらにしっとりとします」と内山さん。
米粉パンをフレンチトーストにすると、卵と牛乳を混ぜたフレンチ液をよく吸い込み、もちもちとした食感になります。「ホテルのレストランみたい」との声も寄せられているといいます。
「わざわざパンだけを買いに来るお客様に、『さすが、違うね』と言っていただけるように、私たちはパンに合わせる副材料を探し続けています。狭山茶の高いクオリティーは、パンづくりになくてはならない存在です。」
狭山茶の力強さをぜひお楽しみください!


店舗名:米粉パンの店 コイガクボ 入間本店
所在地:入間市東町1-2-27
営業時間:9時30分~17時30分(土曜日・日曜日・祝日は17時まで)
定休日:年末年始のみ
お問い合わせ