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掲載日:2026年3月26日
Q 吉良英敏 議員(自民)
このDXですが、そもそも何のためにやるのかということをしっかりと理解しておくことがまず肝心です。例えば、県の職員さん数人に「TXって何ですか」と聞いたことがありますが、職員さんからは「言葉だけは聞いたことあります」といったような自信なさげな答えが多く、県庁内でもまだまだ浸透していないなという印象です。
埼玉県では、いわゆるDX推進計画に基づき、行政のデジタル化に取り組んでいます。しかし、紙の削減はもとより、業務の効率化といった改善はあくまでも手段にすぎません。また、デジタル技術を活用すること自体を目的化すべきではありません。例えば、県民に対するサービスの質の向上や職員の負担軽減、県民・職員の幸福度向上につながることがDXの方向性としてあると思います。
本来のDXは、デジタルなしには成し遂げられない新たな価値の創出こそが真の目的ともされ、その推進には何が目的で、それにより何が変わっていくのかという視点が極めて重要です。そこで、県はDX・TXを進めることで最終的に何を目指していくのか、改めて知事にお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
結論から申し上げれば、常に内外で申し上げてきておりますが、DX並びにTXは業務プロセスの抜本的改革を成し遂げる手段に過ぎず、目的は時代の変化への対応です。
人口減少・超少子高齢化という大きな時代の転換点に当たり、将来的には税収の減収により、業務の効率化が必要となることに加え、職員の不足なども懸念されます。
県が持続的に発展し、県民のセーフティネットとしての役割を果たすためには、生産性の向上が不可欠であり、そのための手段として、県では、DXを三つの段階に分け、職員に徹底するとともにその推進に取り組んでおります。
現在は、業務プロセスを抜本的に変革する第2段階「デジタライゼーション」を中心に取り組んでおり、その核となる取組がタスク・トランスフォーメーション、TXとなります。
TXでは、全職員にノーコードツールや文字起こしAI、生成AIを活用できる環境を整備し、業務プロセスそのものを抜本的に見直すことで、効率化と県民サービスの向上を図っております。
こうした業務効率化で生み出した時間を組織で管理し活用することがTXの重要な目的であり、生み出した時間を、いつの間にか無くしてしまうことなく、職員のアップスキリングの実施や県民とのフェイス・トゥ・フェイスでの丁寧な対応に充て、組織で管理することにより、生産性の向上と県民サービスの向上につなげております。
さらに、デジタル前提の業務となるDXの第3段階を見据えた新たな挑戦として、北部地域振興交流拠点や新たな県庁舎の整備に先行し、令和7年度、ウェスタ川越において、未来のオフィスの在り方につき検討・試行を行うプロジェクトなども立ち上げたところであります。
今後も、こうした段階的取組を計画的に推進し、最終的には、人口減少下において持続的な住民サービスを提供できる真に暮らしやすい埼玉県の実現を目指してまいります。
再Q 吉良英敏 議員(自民)
知事の言葉は分かるんですけれども、私はもう少し県民が実感できるというか、県民目線で答弁をしていただきたいなというふうに思っております。
もともとDXは訳すと「変態」とも言われます。これは幼虫、サナギ、チョウチョ、その変態ですね。かなり大きな変革を意味しています。
さらに、先ほど言ったとおり、本来の目的というのは新たな価値の創造まででございます。例えば、新幹線とか飛行機とかで移動は速くなりました。でも、そこで仕事は減りましたか、あるいは給与は増えましたか、あるいは幸せになりましたかという話があると思うんですけれども、そうなってしまうと本末転倒になってしまうなと。
DXを進めることで、職員とか県民の人たちがどういった価値とか、あるいは享受できるものがあるかというものを、もう少し分かりやすく届けてほしいなというふうに思います。埼玉県は、特に県職員のウェルビーイングとかにも取り組んでいますので、どういった価値を創造して、そして何を目指してこのDXに取り組んでいくのか、再質問させていただきます。
再A 大野元裕 知事
DX・TXによって目指すべきものは業務の効率化による生産性の向上、そして住民サービスの質・維持を向上しつつ、職員自身のウェルビーイングが満たされた職場環境の実現ですが、議員御指摘のとおり、分かりやすいというお話で、例えば例で申し上げますと、例えば、デジタルで数百時間を生み出し、効率化されたものを、これを実は私もかつて役所におりましたけれども、当時ですね、戦争が起こったときでありまして、役所の人数が増えるんですが、結局その課の人数が戦争が終わった後、多少増えて仕事は減るんですけれども、実は帰る時間が同じということでいつの間にか時間が無くなってしまいます。
そういったことを無くさないように、生み出された時間を組織として管理をし、これを早く帰れるようにすることでウェルビーイングを例えば向上させるとか、あるいはフェイス・トゥ・フェイス、デジタルでやるとどうしてもそこで使いにくい方もおられます。
その方に丁寧にご説明をするとか、そういった住民サービスの向上に努めるといった質の向上、こういったことにも充てていくなど様々な形で組織としてこれをどう使うかということを行うのがTXでありますので、DXとTXを組み合わせて住民サービスの向上とウェルビーイングの向上、この両方を実現させていきたいと考えております。