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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(泉津井京子議員)

狭山茶を守り広めるために

Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)

私の地元入間市は、狭山茶の主産地です。狭山茶の大きな魅力は、自園、自製、自販にあり、特にリーフ茶、緑茶が主力商品として地域に根づいています。同じ狭山茶でも、お茶屋さんごとに味わいや香りが異なり、それぞれの個性を楽しめるのは、大量生産では味わえない特別な魅力と感じております。
一方で、狭山茶を支えるお茶屋さんの多くは個人経営であり、近年の肥料代や燃料代などの高騰により、なかなか価格に転嫁することができず、大きな御負担になっているとのお声を伺いました。また、設備の老朽化も進んでおり、地元入間市では防霜ファンの羽根が落下するという事例もあったと聞いております。幸い事故には至りませんでしたが、安全確保のための維持更新にも多大な費用が必要となっております。
こうした状況の中で、個々の経営努力だけで価格を据置き続けることは難しく、廃業を検討せざるを得ないお茶屋さんも出てくるおそれがあります。
狭山茶は、地域の伝統であり、文化であり、誇りでもあります。その担い手である小規模なお茶屋さんを守り続けていくことが、地域の未来を守ることにもつながると考えます。このような個人経営のお茶屋さんが安心して事業を続けられるよう、県としてどのような支援策をお考えでしょうか、農林部長に御所見をお伺いいたします。

A 竹詰一 農林部長

狭山茶は、茶業者自らが栽培、製造、販売を一貫して行う「自園・自製・自販」が特徴であり、個人経営を含めた各茶業者が狭山茶産地の大切な担い手です。
近年、燃料の価格高騰や、お茶の消費量の減退により、茶業者の経営が厳しい状況であることから、県では、生産から販売まで様々な支援策を実施しています。
生産面では、燃料高騰分を補填する国の「茶セーフティネット構築事業」により、令和6年度は48戸の茶業者に補填金が交付されています。
また、春先の霜の害を予防する防霜ファン設置や茶園管理用の機械整備に係る経費を支援する他、県オリジナル品種の開発やDXを取り入れた栽培管理手法の開発を進めています。
販売面では、認知度向上と需要喚起を図るため、狭山茶を取り扱う茶専門店や食品販売店、カフェなどを巡るスタンプラリーや、狭山茶を使用したレシピコンテストを実施しています。
令和7年度は、より多くの方に狭山茶産地を訪問いただけるよう、県内百貨店での試飲販売会を新たなスタンプスポットに設定する他、新しいお茶の楽しみ方を提案いただくレシピコンテストを実施する予定です。
これらの取組により、全国に誇る狭山茶産地の振興と茶業者の経営安定に向けた支援を実施してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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