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掲載日:2025年10月22日
Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)
医師を県内に定着させていくためには、医師が働きやすい環境を整えることも大切です。先日、院内保育で働く方から、少しでも医師の負担を軽くしたいと月7,000円に保育料を抑えていますが、県の運営費補助を受けられる基準は月1万円以上であるため、対象外となり、残念に思いますとのお話を伺いました。こうした声に寄り添う工夫こそが、人材の定着に結び付いていくものと考えますが、保健医療部長に御所見をお伺いいたします。
また、県としては、医療勤務環境改善支援センターの設置や医療労務管理相談コーナーなどの開設の取組も進められていますが、いずれも経営側を対象とした支援が中心です。現場で働く医師自身が、労働環境やキャリア形成について安心して相談できる窓口が整えば、より一層の定着促進につながるのではないかと考えます。医師の人材定着のため、医師自らが労働環境やキャリアについて気軽に相談できる仕組みを埼玉県として構築するお考えはございますでしょうか、保健医療部長にお伺いいたします。
A 縄田敬子 保健医療部長
議員御指摘のとおり、医師を県内に定着させていくため、医師が働きやすい環境を整えていくことは重要でございます。
そこで県では、医師をはじめとする医療人材が子育てを理由に離職することを防ぐため、院内で保育施設を運営する医療機関に対し、運営費に係る経費を補助しております。
令和6年度は、110医療機関に対し、1億6千8百80万8千円の補助を行いました。
補助金の交付に当たっては、保育料として1人当たり平均月額1万円以上を徴収していることを要件としております。この要件は、平成22年の国の通知を参考にしたもので、限られた財源を必要なところに配分するために設定したものでございます。近隣都県においても同様の取扱いをしております。
院内保育は医師定着には必要なことと考えておりますので、医療機関の声を丁寧に伺ってまいりたいと存じます。
次に、医師自らが労働環境やキャリアについて気軽に相談できる仕組みの構築についてでございます。
県では、女性医師向けの就業相談窓口や、一定期間、特定地域等における義務従事が必要な奨学金貸与者向けのキャリア相談窓口を設置しておりますが、労務環境に関する相談や奨学金貸与者以外のキャリア相談窓口は設置しておりません。
医師のキャリア形成については、ロールモデルとなる先輩医師の話を聞いたり、医師同士で情報交換をしたりすることが有益だと考えております。
そのため、今後、奨学金貸与者向けの研修やイベントを奨学金貸与者以外にも拡大し、他の病院に勤務する医師とも交流できる機会を設けることでキャリア形成の支援につながるよう、検討してまいります。
また、働きやすい労務環境にしていくためには、経営者層が日頃から病院内の職員と広く意見を交わして問題点を把握し、改善していくことが大切です。
埼玉県医療勤務環境改善支援センターが実施する面談などの機会を捉えまして、病院側に労務環境の改善の意識を持っていただけるよう、働きかけてまいります。
こうした取組を通じて、埼玉県内に勤務する医師が引き続き県内で勤務を続けていただけるよう、努めてまいります。
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