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掲載日:2025年10月22日
Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)
私自身、前職の客室乗務員として勤務していた際、緊張が走る瞬間の一つに、急病人の発生がございました。外国籍の方が急に体調を崩されたとき、英語などのメディカルシートは用意されておりましたが、医療特有の言葉やふだん使わない表現を一刻を争う中で伝えなければならず、とても難しさを感じました。こうした経験から、言葉の壁が命の現場で大きな影響を与えることを実感してまいりました。
埼玉県には、令和5年12月末時点で約23万5,000人の外国にルーツを持つ方々が暮らしており、国籍数も100を超えております。多様な県民が共に暮らす今、言葉の壁によって必要な支援や医療から取り残される方がいれば、県全体の安心が十分に守られなくなるのではないかと考えております。
まず、(1)母子保健の安心体制についてお伺いいたします。
妊婦健診や予防接種、乳幼児健診は、母と子の健やかな歩みを支える大切な機会です。しかし、言葉の壁によって通知や案内が分かりにくく、受診や接種が遅れてしまう御家庭も見受けられます。県が標準的な多言語の様式を用意して市町村に示すことで、どこに住んでいても安心して母子保健サービスを受けられるように整えることが必要であると考えます。
妊婦健診や乳幼児健診、予防接種など、母子保健に関わる通知文書について、県が標準的な多言語様式を策定し、全市町村で安心して活用できるよう支援するお考えはございますでしょうか。また、言葉の壁により健診や予防接種から取り残されるお子様が出ないよう、県として更なる周知やフォローアップの仕組みを整えるお考えはございますでしょうか。保健医療部長に御所見をお伺いいたします。
A 縄田敬子 保健医療部長
市町村では、妊婦健診における母子健康手帳交付時や、乳幼児健診などを実施する際に、職員が個別の面談を行い、多言語での対応が必要な方を把握しております。
対応が必要な方には、国が作成した母子健康手帳や、国の関係機関が作成した予防接種の多言語での情報をご案内しております。
その後の健診等の周知や未受診者、未接種者に対するフォローアップについても、自動翻訳機を使った案内や、通訳を紹介するなど、状況に応じきめ細かな支援を行っています。
言葉の壁により、健診や予防接種の機会を逸してしまうことのないよう、改めて多言語による様式の活用や適切なコミュニケーションによる個別の支援を市町村に働き掛けてまいります。
また、県では、現場のニーズに応じて、産婦健診におけるこころの健康チェックの質問票や新生児マススクリーニング検査に係る説明書について多言語化を行っております。
引き続き、現場のニーズなどを把握し、必要に応じ多言語化の様式を作成するなど、多言語対応が必要な方が適切に母子保健サービスを受けられるよう支援してまいります。
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