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掲載日:2025年10月22日

令和7年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(泉津井京子議員)

「親の学習」プログラム集について

Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)

子供の成長には、家庭における保護者の関わりが大きな支えとなります。本県においても、「親の学習」プログラム集や家庭教育アドバイザー養成など、長年にわたり家庭教育支援の取組を積み重ねてこられたことは、大変意義深いものと受け止めております。
特に、家庭教育アドバイザーを企業に派遣して従業員が学べる機会をつくったり、ワークショップ型で参加者が互いに意見を交わしながら考えていく学びのスタイルを取り入れたりといったことは、すばらしい取組であり、保護者の皆様が身近に学びやすい環境が形づくられていると感じております。
一方で、「親の学習」プログラム集は平成期に作成されたものを基盤としており、都度改訂を入れていると伺っておりますが、当時の社会状況を前提とした内容が多く残されています。例えば、しつけや父母の役割といったテーマは、今も大切な視点である一方で、現代は、共働きやひとり親、多文化家庭、デジタル環境やジェンダー平等など、新しい課題にも直面しています。変化に合わせて内容や表現を見直していくことで、より多くの保護者の皆様が安心して学びを得られるのではないかと考えております。
現代の家庭を取り巻く課題は幅広く、不登校のお子様を支える御家庭、発達の特性を持つお子様を育てる御家庭、外国籍の子供や保護者、性的マイノリティーのお子様や御家族、経済的困難に直面する御家庭など、実に多様です。こうした状況に寄り添えるプログラムが整えられていることで、保護者が独りで悩むことなく、安心して子供と歩んでいけるのではないかと考えております。
また、令和7年度から11年度を期間とする埼玉県こども・若者計画においても、市町村や保育所、幼稚園、認定こども園等と連携して、「親が親として育ち、力をつけるための学習」を推進すると掲げられています。この方向性を、時代に合った教材の刷新とあわせて進めていただくことで、更に効果的な取組になると期待しております。
本県の「親の学習」プログラム集を、これまでの蓄積を大切にしつつ、平成期に策定された内容を現代の社会状況や価値観に合わせて刷新するとともに、家庭教育アドバイザーへの研修等で活用し、更なる家庭教育支援の充実に取り組んでいくお考えはありますでしょうか、教育長の御所見をお伺いいたします。

A 日吉亨 教育長

県では、家庭の教育力の向上を図るため、平成19年7月に「親の学習」プログラム集を作成し、平成25年3月に増補版を配布しました。
「親の学習」プログラム集は、命の重さや家族への感謝を育むこと、子育てをする上で保護者が感じる不安を解消することを、具体的なエピソードをとおして体験的に学べるプログラムで構成されています。
議員御指摘のとおり、平成25年の増補版から12年が経過し、性の多様性や、共働き家庭の増加など家庭の状況の変化への対応等、見直しの必要性を感じております。
現在、プログラムに掲載されたエピソードなどをより時代に即したものとなるよう、全体的に見直す作業を進めております。
また、「親の学習」講座を実施する家庭教育アドバイザーの研修については、見直したプログラムを活用していただくことで、家庭教育の充実にしっかりと取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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