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ページ番号:251810
掲載日:2024年3月26日
経済・雇用対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「雇用対策と働き方改革の推進について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「若手従業員の奨学金返還支援制度は、若者支援の中でも重要と考えるが、今後も利用の拡大を図っていくのか」との質問に対し、「この支援制度は、企業側は若者から選ばれる魅力的な企業となり、従業員も返還支援を受けることができるため双方にメリットがある。企業に対しては、県主催イベント、経済団体の機関誌などで補助金を周知してきたが、今後も、奨学金返還を支援する企業の知名度やイメージの向上を図る取組により、補助金を利用する企業を増やしていく」との答弁がありました。
次に、「運送業や建設業では、2024年問題も抱える中、人材不足が一層懸念される。若者を中心に魅力を伝えていく必要があるが、どのような取組を行っていくのか」との質問に対し、「埼玉県トラック協会では、運輸事業振興助成補助金を活用し、ドライバーの魅力を伝える動画を作成してPRを行っており、引き続き、協会と連携して周知を図っていく。また、建設業では、工業高校を対象とした現場見学会を開催し、建設業への理解を深めているほか、令和6年度からは、職場が抱える課題を生徒に示し、社員と議論するといった探究型インターンシップを実施する予定であり、工業高校のみならず、高校生全体に職業理解を促進していく」との答弁がありました。
次に、本委員会の付託案件について、1年間の審査を踏まえて決定した本委員会としての意見・提言の主なものについて申し上げます。
まず、埼玉県経済の動向と経済・雇用対策について、「男性育休の推進のため、取得期間への言及を含め取組の深化を行うこと。また、男性育休推進員の増員をすること」。
次に、先端産業の推進と企業誘致について、「県内中小企業の稼げる力につなげるため、成長が見込まれる分野の製品開発・補助は、成果がしっかりと見込まれるものを見定めること」。
次に、中小企業の振興について、「中小企業の生産性を上げるため、更なるDXの推進を図るとともに、省力化投資等を促す取組を進めること」。
次に、雇用対策と働き方改革の推進について、「多様な働き方の推進に加え、長時間労働の是正と、正規、非正規間の格差の是正を着実に図ること」などであります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。
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