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掲載日:2025年11月28日
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NPO法人埼玉県私立学校芸術文化連盟を訪問しました。
「私学文化祭」は、埼玉県の私立学校の中学生・高校生を芸術文化で結びつけ、創意工夫の発表や異校生徒同士の交流、そして生徒が自ら運営に携わる教育効果をもつ催しです。一般社団法人埼玉県私立中学高等学校協会が主催し、約半世紀にわたり浦和の埼玉会館を主な会場として開催されてきました。
しかし、コロナ禍以降、協会からの予算措置がなくなり従来の形式での開催が難しくなりました。そこで、新たにNPO法人を設立し、これまでと同様、伝統を守りつつ、私立学校の文化活動の発展と若者の心の育成を目指しています。
NPO法人体制に変わってからも、大規模施設の賃料など運営コストは高額で、これまでのように全館貸切が難しくなっています。加盟校からの会費や参加費を徴収し資金を確保しつつありますが、音楽祭や演劇はホール使用料や照明、大道具の準備が高コストで、開催が厳しい状況です。
反面、参加人数の多い作品展は費用回収がしやすいものの、他部門への資金流用が難しい課題もあります。かつては全ての私立学校が社団法人に所属していましたが、現在のNPO法人への加盟校数は37校120団体程度であり、加盟促進に努めています。
文化祭は、音楽祭、芸能祭、作品展と多彩な文化部門で構成されており、一部休止していた作品展茶道部門も今年復活しました。高コストの演劇も、発表のその日に備えて夏季に講習形式でプロの指導を受ける形で細々と実施しています。文化祭の開催を複数会場にし日程を分散して行ったり、部門ごとにも学校の機材借用や照明の簡素化を図ったりなど、コスト削減に努力しています。

近い目標としては2027年に予定している第55回の記念大会を、再度埼玉会館で全部門を一堂に会して開催する壮大なシンフォニーの実現を目指しています。そのためには資金の蓄積と広範な協力体制の構築が不可欠です。
さらには県内の公立学校や小学生、他県の私立学校も巻き込んだ交流の拡大、多様な文化芸術の復活と推進を図り、若者の芸術的感性の育成に努めます。また生徒の自主的な運営参加により学校間の連携を深め、社会性の養成という教育現場の価値を高めていきます。

私学文化祭は生徒たちの自己表現と交流の貴重な場として高い教育的価値を持つ反面、資金不足や運営面での課題に直面しています。NPO法人としては伝統の継承と多様な参加促進をめざしつつ、行政の助成金活用や支援機関との連携強化によって資金確保と持続可能な運営体制の構築を進めています。
こうして伝統と未来の架け橋として私学文化祭の存続と発展を目指し、若者の文化芸術活動を豊かに育む取組が続けられています。

電話:049-224-5665(NPO法人事務局)
「私学文化祭HP」:https://shigakubunkasai.wixsite.com/saitama
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