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掲載日:2025年12月18日

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SWAT Mobility Japan株式会社「最適な配車・運行ルートを自動生成するシステムにより、コミュニティバスや福祉車両の運行効率を最大限に高め、住民の移動利便性の向上を図る」

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SWAT Mobility Japan株式会社

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発表

SWAT Mobility Japan株式会社

SWAT Mobilityの藤田と申します。よろしくお願いします。

私たちSWAT Mobilityという会社なのですが、2015年にシンガポールでできた会社でございます。その5年後の2020年2月に日本法人が設立されまして、約5年半で日本の中で70地域程度でサービス実績がございます。

事業概要は、こちらに『ダイナミック・ルーティング・アルゴリズムの開発』という風に記載しているのですけれども、簡単に申し上げますと、必要最低限の車両台数で、より多くの人を相乗りさせて、それぞれの目的地まで運んでいくための最短ルートの算出、これらの技術を使って、地方のオンデマンド交通であったりですとか、後は人を運べるのであればモノも運べるだろうというところで、配送最適化のシステムや、バスの乗降データの分析システムを提供している会社でございます。

シンガポールの会社ではあるのですが、昨年の4月にNECさん、日本通運さん、中部電力さん、日本を代表する事業会社さんにも出資していただいておりますので、日本市場っていうところは最優先に取り組んでいる会社でございます。

具体的な導入実績なのですけれども、残念ながら今現状、埼玉県での実績はないのですが、近い地域で言いますと、東京都内の三鷹市さん、練馬区さんでは、今実際にオンデマンド交通をやっております。あとは石川県加賀市、輪島市、金沢市も、実証運行を経て、今本格運行に進んでいるというところです。バスの乗降データの分析システムのところで言いますと、広島県でかなり大きいプロジェクトをやっておりまして、広島県傘下の26の市町村で、私たちの分析システムを共通のプラットフォームとして使っていただいておりまして、広島県の中のダイヤ改正であったり、後はそのバスで公共交通でまかなえないエリアをどうデマンド交通を走らせるのかという分析を一緒にやらせていただいているというところになります。

こういったオンデマンド交通が結構今、流行り始めているといいますか、いろいろな会社さんがやっているのですけれども、その中で私たちの技術的な差別化ポイントというところでいきますと、やはり『ルーティングの技術』というところはかなり優れてると思ってます。まず、左側のアルゴリズム、先ほどお伝えしたとおり、必要最低限の車両でより多くの人を運んでいく、その効率的なルート算出というところを、海外のノルウェーの研究機関の方で比較したところ、一番SWAT Mobilityが算出するルートが効率的でしたというような評価をいただいています。

とはいえ、実際に走ってみないとわからない情報もあると思います。例えば山間部でしたら、普通の平地よりも車両のスピードは出しづらいとか、また降雪エリアだったら夏に比べると、夏は50キロで走れたのが冬だと25キロでしか走れないだったりとか、その地域にあった条件ってあると思います。そういったところを私たちシステムの裏側で、パラメーターを日々調整することによって、よりその地域に合ったルート算出ができるようになるというところで、その地域の方から評価頂いているというところになります。こういった技術を使って、デマンド交通システム、後、物流向けのシステム、後はバスの乗降データの分析システム、この3つを提供している会社でございます。

具体的なオンデマンド交通とはどういったシステムなのかと言いますと、実際に乗られる住民の方が配車するための『乗客用アプリ』であったり、カーナビ用の『ドライバー用のアプリ』、この右下の『分析ダッシュボード』というところで、何時に一番乗客数が多いのかであったり、どのエリアから乗降数が多いのかというところを、リアルタイムでこのようにダッシュボード化してデータを見返すことが可能です。

こういったダッシュボードを使ってかなりうまく運行がいっているのが三鷹市なのですけれども、2022年に実証運行を開始して、23年から今までずっと本格運行しているのですが、その2022年から今までで利用者数が3倍に増えています。でも、配車不成立の数は約3分の1に減っているのですね。それはなぜかといいますと、こういったデータを日々見て、相乗り率をどのように上げればいいのか、どのようにパラメーターを調整すればいいのか、あとは東側に乗降数が多いので、もう少し東側に乗降ポイントを増やした方がいいのではないか、そういったところを日々自治体さんとディスカッションすることによって、より効果が良くなっているという形になっています。

続いて、こちら外国人観光客で賑わっている白馬村の実績なのですけれども、もともとシャトルバスを運行していたエリアでございます。これを、事前に私たちの方でシミュレーションすることによって、オンデマンド交通を走らせた場合どのようになるのか、というところになりますと、4台でシャトルバスを運行していたところを、8人乗りのハイエースで運行することによって、約3台でもより移動需要を今まで以上に賄えるというような実績になりました。結果的に、今は観光客向けだけではなくて、住民向けのサービスにも展開しておりますので、かなり白馬村の中ではなくてはならない住民サービスになっているのかなと思います。

後はですね、この私たちのシステム単体ではなくて、自治体様のアプリとの連携であったり、飲食店のアプリとも連携することによって、飲食店を予約したついでに、その足としてデマンド交通の予約をするとか、そういったAPI連携も今積極的にやっております。

後は民間企業向けに、JCOMさんの訪問販売の営業員向けにやっていたりですとか、そういったこともやっています。

後は、この交通分析システムになりますね。こちらは先ほどお伝えした広島県の実績なのですけれども、地域問わず運転手不足っていうのが共通の課題になっていると思います。運転手不足になるっていうのは、すなわちダイヤを減らさなくてはいけない、ダイヤを減らすのであれば何時の便を減らさなきゃいけないのか、どの路線を減らすのかというところを、データをもとに考えていかなきゃいけないというところですね。広島県が主体となってこういったデータ分析を一緒にやっているという形になります。実際に、鹿児島市交通局さんでもこのシステムを使っていただいておりまして、この7月にダイヤ改正に踏み切っていただいております。この取組に関しましては、NHKでも取り上げていただいたり、かなり注目度が高い取組になっておりますので、かなり今後、地域交通においてはですね、需要が高まっていくのではないかなという風に考えております。

後は、この人流データと組み合わせて、システム導入にいきなり行かなくても、単発でのコンサルティングっていうところもやっておりますので、実際に実証運行前のシミュレーションであったり、そういったところから入らせていただくケースもございます。

最後に、物流向けのシステムもやっております。こちらはまだまだシステムを作り込んでいく段階ではあるのですけれども、やはり今後、「貨客混載」っていう言葉も最近出てきておりますので、人を運ぶついでに物も運ぶ、物を運ぶついでに人を乗せる、そういったところを、ワンストップで提供できるのが私たちの強みなのかなと思いますので、そういった新しい取組も一緒にやれればなと、いう風に思います。

以上、SWAT Mobilityでした。ありがとうございました。

お問い合わせ

環境部 エネルギー環境課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎3階

ファックス:048-830-4770

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