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掲載日:2026年3月26日

令和8年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(塩野正行議員)

在宅重症心身障害児等の家族に対するレスパイトケアについて

Q 塩野正行 議員(公明)

本県における在宅重症心身障害児の短期入所(ショートステイ)は、8か所の医療機関や7か所の医療型障害児入所施設で行われているほか、介護老人保健施設でも12か所で受け入れています。かつて知的障害と自宅での透析が必要な娘さんを介護していた高齢の母親から、「葬式にも行けないんだよ、塩野さん」と言われ、いざというときに重症心身障害のある家族の一時的な入所を受け入れてくれるところを増やしてもらいたい、数が少なくて困っているとの悲痛な訴えがありました。
その後の一般質問で私は、医療機関や医療型障害児入所施設に加え、医師や看護師が常勤している介護老人保健施設での受入れについて、当時の埼玉県介護老人保健施設協会の会長の協力への了解を取り付けた上で提案し、県も事業に着手してくれました。ただ、12か所までは受入れが広がったものの、全体の1割にも満たない状況であります。
在宅重症心身障害児等の短期入所の令和6年度の利用者実績は、医療機関が67人、医療型障害児入所施設が308人、介護老人保健施設が63人となっています。在宅重症心身障害児だけでなく、18歳以上の方も利用されています。県内の在宅重症心身障害児・者は2,732人おられます。地域偏在があることから、自宅に近い場所に必ずしも利用できる施設があるわけではありません。利用したくても利用できない方も多くいます。在宅重症心身障害児・者の短期入所を受け入れる介護老人保健施設をさらに増やしていくべきと考えます。
県は令和8年度、重症心身障害児・者を含む医療的ケア児者等受入事業所拡大事業に新規で取り組むことにしています。特別支援学校の卒業や放課後等デイサービスの利用終了に伴い、受入施設がなくなる18歳の壁を解消するため、介護老人保健施設に日中受け入れてもらうというものであります。
医療的ケア者等の日中支援ができる事業所は、令和6年度の実績で、主な受入先となる生活介護事業所が27か所、市町村の日中一時支援事業所を実施する訪問看護ステーション等の11か所を加えても、まだまだ少ないのが実情です。その意味でも、新規事業に大いに期待したいと思っております。どの程度まで受入施設を増やしていくのか伺います。
また、介護老人保健施設における短期入所の拡大にもつなげていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
さらに、医療機関を含めた家族に対するレスパイトケアの更なる拡充への取組についてもお答えいただきたいと思います。

A 岸田正寿 福祉部長

まず、「日中の受入れを実施する介護老人保健施設をどの程度まで増やしていくのか」についてです。
多くの障害福祉施設・事業所では、医療的なケアが難しく、福祉と医療の両面からサポートが必要な重症心身障害児者の支援の受け皿が不足している要因となっています。
そこで県では、令和8年度から新たに、医師や看護師が多数配置されている介護老人保健施設を対象に、日中の受入れを促進する事業を実施いたします。
具体的には、介護老人保健施設を対象としたセミナーを開催し、制度上、医療的ケア者等の日中支援のサービスを実施できることや報酬単価が高く設定されているため経営上メリットがあることを周知いたします。
さらに、個別訪問等により運営の準備や指定申請手続きなどの助言を行うとともに、管理者向けセミナーや職員向け実務研修を開催するなど、手厚くサポートしてまいります。
こうした取組によりまして、日中の受入れを行う介護老人保健施設を令和12年度までの5年間で36か所増やすことを目標としております。
次に、「介護老人保健施設における短期入所の拡大」についてです。
御家族の負担を軽減するためには、日中の受入れ拡大とともに、宿泊を伴う短期入所の拡大を図っていくことも重要と考えます。
他方、施設側としては、短期入所は職員が少ない時間に体調管理の難しい方の受入れを行うこととなり、日中支援と比べると現場の負担が大きく、より高度な知識や経験が必要と伺っております。
県では、介護老人保健施設の支援スキルの状況などを確認しながら、体制が整っている施設については、短期入所の実施についても働きかけてまいります。
次に、「医療機関を含めた家族に対するレスパイトケアのさらなる拡充への取組について」です。
レスパイトケアは制度上、医療機関の他、放課後等デイサービスや児童発達支援事業所、生活介護事業所、医療型障害児入所施設等において行うことができます。
しかしながら、現状では、重症心身障害児者に対応できるノウハウや経験、さらにはケアに必要な機材などが不足し、実際に受入れが可能な施設等は限定されています。
このため、今後、重症心身障害児者のケアに関する研修や個別の施設等を対象とした技術的な支援を行うとともに、必要な機材等を整備するための費用を補助するなど、レスパイトケアの受入れが進むよう取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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