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掲載日:2023年7月14日
Q 日下部伸三 議員(自民)
令和4年の埼玉県の県立高校における習熟度別授業の実施状況は、国語、英語、数学において全日制で134校中69校、定時制で23校中10校ですが、私は習熟度別授業も差別に該当せず、もっと積極的に進めるべきと考えます。
全教科に習熟度別授業を行う必要はなく、数学や英語など差がつきやすい教科は習熟度別にしなければ子供たちも不幸です。分かりやすい例を挙げますと、プロ野球の選手40人のクラスは人数が多くても練習になりますが、プロ野球の選手10人と草野球の選手10人のクラスでは、20人の少人数でも練習になりません。草野球選手のレベルをプロレベルに上げるのは無理なので、プロの選手が草野球のレベルに落とすしかなく、それでクラスのレベルが下がってしまいます。
これが先ほどの全員を試合に出す少年野球のチームから甲子園に出場する子が輩出されない理由かとも考えられますが、習熟度別授業ですね、これをもっと進めていくかどうか、教育長の考え方を伺います。
A 日吉亨 教育長
習熟度別授業は、生徒一人一人の学習内容に対する習熟度や理解度に応じたグループに分け、グループごとに授業を行う方法でございます。
そのため、グループによって、高度な内容の授業をしたり、或いは、基礎的な内容を重視した授業とするなど、きめ細かな指導ができる効果的な方法の一つと考えます。
学校においては、習熟に差の付きやすい教科・科目の特性や生徒の実態を踏まえ、習熟度別授業を始め、他者と学び合う授業や進路に応じた選択授業など、生徒にとって最適と思われる授業形態を実施しているものと考えております。
再Q 日下部伸三 議員(自民)
私、134校中69校と定時制23校中10校なんですけれども、もっと進めるべきではないかということで質問したんですけれども、その点に関してはいかがでしょうか。
再A 日吉亨 教育長
習熟度別授業は効果的な学習形態の一つではございますが、生徒の実情は学校によって異なりますので、習熟度別授業の実施につきましては、各学校の校長が選択しております。
習熟度別授業は、きめ細かな指導ができる効果的な方法の一つと考えますが、教科・科目の特性や、生徒や学校の実情を踏まえることが必要でございます。
習熟度の異なる生徒同士でグループを作り協働で学習を行う授業では、習熟度の高い生徒が習熟度の低い生徒に教えることで、お互いの学びがより深まったなどの事例もございます。
県といたしましては、こうした効果も踏まえて、様々な事例を学校に示すなど、生徒にとって最も効果的な授業形態を選択できるよう学校を支援してまいります。
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