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掲載日:2023年7月14日
Q 日下部伸三 議員(自民)
少子化対策の成功例としてフランスがよく挙げられるんですけれども、先ほどのN分N条の軽減税率もあるんですが、私として一番大きな要因はですね、嫡出子と非嫡出子の差をなくした、このことじゃないかと思っているんですね。
そこで、各国の婚外子率と合計特殊出生率との関係を調べてみたところですね、これが表の6の1番なんですね。ところが、予想に反して婚外子率と合計特殊出生率の相関係数は0.18で相関がありませんでした。
そこで、この資料6の2番のほうですね。フランスの婚外子率と合計特殊出生率の推移を詳しく見てみましたら、これが表の2のグラフでですね、婚外子率が55%を超えた2010年以降は、婚外子率が上がると逆に出生率が下がるという負の相関になっているんですね。
その次の資料の7、これが最後の資料です。資料7、この表を見ていただきたいんですけれども、婚外子率ですね、63%以上のアイスランド、メキシコ、コスタリカ、チリ、この4か国の婚外子率とですね、この合計特殊出生率の相関係数はマイナス0.5669で、婚外子率が6割を超すと出生率が下がると、こういうデータがあるんですね。
この合計特殊出生率が、イスラエルが2.90と非常に高いんですけれども、これは「子供をたくさん持つことは神の教えに従うことであり、幸せは子供が運んでくる」と、こう信じるユダヤ教の影響が大きく、私の姪の独身のナースに結婚しない理由を聞くとですね、「自分のお金と時間は自分のために使いたい。他人のために使いたくない」と、こういう答えが返ってまいります。
所得よりも宗教とか価値観の方が出生率を左右すると私はこう思うんですけれども、この婚外子率63%以上の4か国とユダヤ教のイスラエルを除く20か国で、婚外子率と合計特殊出生率の相関係数を出しますと、0.59という正の相関が出てくるんです。
儒教の影響が非常に強い日本と韓国は婚外子率が極めて低いんですが、婚外子と合計特殊出生率の関係について、福祉部長の見解を伺います。
A 金子直史 福祉部長
婚外子と合計特殊出生率の関係についてでございますが、議員が示されたフランスのお話ですとか、イスラエルのお話などお伺いしておりますと傾向が違うと言いますか、一定ではございませんので、やはり相関関係については全体としてよくわからないというのが、これも正直なところでございます。
少子化の背景といたしましては、やはり様々な要因が絡み合っていると思っておりまして、その要因には、それぞれの国における宗教や文化的な背景も影響があるのではないかと議員のお話を聞いて改めて感じたところでございます。
再Q 日下部伸三 議員(自民)
再質問になろうかと思うんですけれども、私、この欧州の婚外子率50%以上、実際、理解できなかったんですけれども、私、子供、男・女・女で3人いるんですけれども、娘2人が彼氏と一緒に住みたいというので、それなら籍を入れなさいといって結婚させたんですけれども、私が籍を入れなさいと言わなければ、そのまま2人で住んでいると思うんですね。
この籍を入れずに2人で住んでいるカップルの子供というふうに理解すると、この50%以上の婚外子というのも理解できるかなと思うんですけれども、今後、日本で婚外子を認めるということに関して、法改正が要るのかどうか定かではないんですけれども、これが今、福祉部長は分からないと言われたんですけれども、私は出生率を上げると思うんですけれども、もう一度、ちょっと答弁をお願いできませんでしょうか。
再A 金子直史 福祉部長
婚外子につきましては、普通の結婚と違いまして、そういう選択肢が増えるということで、増える道理はあるのかもしれませんが、ただこの問題は非常にナーバスな問題であると認識しておりますので、これについては結婚制度や家族の在り方の議論につながるものでございますから、国政レベルで深く議論されていくべきものと考えております。
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