トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和4年12月定例会 > 令和4年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 12月14日(水曜日) > 飯塚俊彦(自民) > 令和4年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(飯塚俊彦議員)
ここから本文です。
ページ番号:228103
掲載日:2022年12月27日
Q 飯塚俊彦 議員(自民)
令和2年9月の定例会において、県北における救急をはじめとする地域医療については、県境を越えた群馬県との連携が極めて重要であることを取り上げました。国の調査によると、私の地元の北部医療圏では、令和2年末の人口10万人当たりの医師数が150.8人であり、県平均の177.8人を下回っています。そのため、越境して群馬県の医療機関を受診することが日常的となっております。
そのような中、埼玉医科大学と群馬大学が11月4日に協定を締結し、埼玉県及び群馬県において将来の地域医療に貢献できる医療人の育成に取り組むことが発表されました。このプロジェクトは、文部科学省が募集したポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業に選定されたものであります。この国の事業は、大学医学部における養成課程の段階から、医師の地域遍在及び診療科遍在や高度医療の浸透、地域構造の変化等の課題に対応するため、地域にとって必要な医療を提供することができる医師を養成する教育プログラムの開発、実施を行う教育拠点を構築することを目的として公募されました。
全国から18件の申請があり、特に優れた11件が選定されました。今年度から令和10年度まで七年間実施され、初年度の事業費は約7,000万円とのことです。このようなプロジェクトが県北地域で展開されることは、非常に喜ばしいことであります。
プロジェクトの具体的な内容は、ポストコロナ時代に対応する地域感染症対応人材の養成、幅広い疾患を診ることができる総合診療医の育成、両県の県境地域の医療機関で実施する利根川プログラムなど5つの教育プログラムを両大学で開発し、将来の地域医療に貢献できる人材を育成しようとするものであり、大いに効果が期待されます。
また、県では、地域枠奨学金を活用して医師確保対策を進めておりますが、埼玉医科大学には毎年19人の地域枠学生が入学しています。今後、多くの医学生に医師不足地域で活躍してもらうために、このプロジェクトは有用であると考えます。
なお、地域枠奨学金については、先般秩父や児玉郡内の医療機関から奨学金返還免除要件の変更についての提言があり、改善の余地がありそうであります。
話が少しそれましたが、県としてもこのプロジェクトを後押ししていくことが、医師不足地域の地域医療の充実につながると考えますが、どのようにサポートしていくのか、保健医療部長に伺います。
A 山崎達也 保健医療部長
議員お話しの協定については、埼玉医科大学、群馬大学の他、埼玉県、群馬県、埼玉県医師会、群馬県医師会、埼玉県立大学が参加しております。
県には、医学生の地域医療に対する意識が醸成されるための取組への協力を期待されています。
具体的には事業を統括し方針を決定する連携推進会議や年次計画を策定し事業を推進する運営会議への参加、県の地域医療を理解するための動画教材作成などであり、これらに積極的に協力してまいります。
また、県では埼玉医科大学地域枠医学生に対し奨学金を貸与するだけではなく、新入生オリエンテーション、医学生からの決意表明に対する知事からの激励、地域枠卒業医師との懇談会を通して地域医療に対する意識の涵養に関わっています。
さらに、地域医療を担う人材となるための、キャリアコーディネーターによるキャリア形成支援、医師不足地域の病院見学バスツアーも実施していますので、本プログラムと連携し、相乗効果を高めていきたいと考えます。
この事業がより効果の高いものとなり地域医療体制が充実するよう、しっかりとサポートしてまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください