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掲載日:2022年7月12日
Q 日下部伸三 議員(自民)
令和3年3月、知事決裁の埼玉版スーパー・シティプロジェクトの基本的な考え方の中では、地域のモビリティサービスの高度化として自動運転、Mobility as a Service、V2Xなどのスマート技術を活用して地域の移動の利便性を高めると、マニアックな横文字が列記されています。車庫入れまでのドア・トゥー・ドアの自動運転は解決策の一つだと思いますが、まだ机上の空論ではないかと思っております。
埼玉版スーパー・シティプロジェクトは知事の5大公約の一つですけれども、免許証返納後の高齢者の足の確保について、このスーパー・シティプロジェクトの中で知事はどのように考えているか、具体策をお示しください。
A 大野元裕 知事
超少子高齢社会の様々な課題に対応するには、コンパクト、スマート、レジリエントの3つを要素とする持続可能なまちづくりに、市町村とともに取り組むことが必要であります。
とりわけ、免許証返納後の高齢者の足を確保するには、地域公共交通をコンパクトに再編し、利便性を向上させるとともに、AIなどのスマートな先進技術を取り入れ、より効率的かつ効果的な移動手段を確保していく必要がございます。
そこで県では、既存の公共交通に加え、病院や自動車教習所の送迎バスなど、地域の多様な輸送資源を活用して、高齢者の足の確保に取り組む全国の先進事例をホームページで紹介しております。
また、先ほど御指摘もございましたが、自動運転やAIオンデマンド交通といった、スマートの要素を取り入れた新たなモビリティサービスに関して、市町村向けの研修会で有識者に講演を行ってもらうなど、ノウハウの横展開に努めております。
さらに、こうした多様な輸送資源や新たなモビリティサービスの導入に関わる費用に対し、補助制度を設けることで、市町村が実施する地域公共交通におけるコンパクトやスマートの取組を財政面からも支援し、スーパー・シティプロジェクトの推進に貢献しております。
そもそも埼玉版スーパー・シティプロジェクトは、高齢者の交通難民化が懸念される中で、高齢者が歩いて必要な便益を受けることができるようにするなど、高齢社会対策が大きな目的の一つであり、本プロジェクトの推進と交通施策を併せ、免許証返納後の高齢者の足の確保を含めた高齢者にとって住みよいまちづくりを市町村とともに推進をしてまいります。
再Q 日下部伸三 議員(自民)
再質問させていただきますけれども、高齢者なんですね、対象は。高齢者の足の確保ということで、コンパクトとか、スマートとか、AIとか、そういうのをあまり使えない人たちが対象だと思うんですね。
先ほど知事は、歩いていけるようにすると言いましたですよね。歩く距離も彼らは短いわけですね、高齢者の方々は足も悪くて。私、具体策を御教授くださいと言ったのであって、その抽象的なことを聞いたわけではないんですが、具体的にこの知事のスーパー・シティプロジェクトの中で高齢者の免許証返納後の足の確保、具体策はどのように考えているかということを御答弁いただきたいんです。
再A 大野元裕 知事
コンパクトですとかAIとか、高齢者には分かりにくいという御指摘、その通りだと思いますが、ただ、コンパクトとかAIという言葉を知っていただく必要があるわけではなく、その成果を御享受をいただくべきだと考えております。
そのために、埼玉県におきましては、スーパー・シティプロジェクトを通じて、まずは第一にコンパクトなまちづくりを進めることによって、議員御指摘のように、長い距離を歩くよりも、コンパクトなまちの中で、高齢者の皆様にも便益を享受をしていただくというためのまず取組を進めております。
さらには、オンデマンド交通等の具体については、地域ごとに与件が異なりますので、それぞれの与件に応じて、市町村が進める仕組みを県として支援をするというのがスーパー・シティプロジェクトでございますので、先ほど申し上げた、新しい交通サービス、新たなモビリティサービス、MaaS等のモビリティサービスについての研修会やノウハウの横展開、さらには先ほど申し上げた、モビリティサービスの導入に対する補助、これが具体的な施策として我々として講じることにより、市町村がまちづくりを進めることを支援をしてまいります。
再々Q 日下部伸三 議員(自民)
ちょっと再々質問になるんですけれども、具体的なそのコンパクトシティのイメージがイメージできないんですけれども、だから高齢者の方々が歩いて何でも調達できるというところが、先ほどもMaaSとか言われましたよね。その地域モビリティの高度化とかというんですけれども、これは具体的にどういうことなんだと。
例えば、先ほど申しましたように自動運転でドア・トゥー・ドアで、車庫入れまで車がやってくれれば、これは分かりますよね、具体的に。だから、そういうのがどういう町なのかというのがちょっと分からないんですよね。だから、歩く歩道がずっと回っていれば、それに乗っかれば行けるわけですよね、例えば。
そういう、どういうのを、知事の考える具体的なところが全然見えないんですけれども、具体策をもう一度お願いします。
再々A 大野元裕 知事
埼玉県といたしまして、それぞれの市町村に対し、これまでも幾度にも渡り、具体的な事例を示しながら、それぞれの地域要件にあった取組を進めていただいております。
例えばですけれども、まずはよりコンパクトな、いわゆる空き家がたくさんあって、そして虫食いだらけのまちにするのではなくて、集積してお住まいをいただくことによって、高齢者の見守りができるばかりか、買い物難民や交通難民であることを避けるような仕組み、これをある程度共通してお話をさせていただいているところでございます。
あるいは、オンデマンド交通等につきましては、例えばタクシーやバスなどのオンデマンド交通をこれまでも行っていただいているところがございますが、これをより効率的に進行させるためのAI等を活用する等の取組を行う市町村に対してノウハウの御紹介をさせていただいたり、あるいは先ほど申し上げた、輸送資源の導入に関わる費用あるいは試験等について補助制度を設けることによって、我々として、市町村によるまちづくりが主体でございますが、これを支援するという例示をお示しをさせていただいているところでございます。
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