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掲載日:2022年7月12日

令和4年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(日下部伸三議員)

県庁舎の建替えについて - 審議会の設置について

Q   日下部伸三 議員(自民)

他県や政令市の例では、庁舎の建替えを要綱で設置した会議だけでやる場合と、条例に基づく審議会を設置する場合があるようですが、庁舎の建替えで一番もめるのは立地場所であります。
知事が非常にのんびりされているのでですね、私の住むさいたま市の例をちょっと出させていただきますけれども、2000年9月に調印された浦和市・与野市・大宮市の合併協定書には、「新庁舎の位置についてさいたま新都心周辺地域が望ましいとの意見を踏まえ、新市設立後、審議会を設置し、速やかに検討を開始し、速やかに基金を創設する」と明記されているにもかかわらず、2001年5月のさいたま市成立後、この協定書は7年間も反故状態にありました。合併立会人の石原信雄氏や故土屋義彦元知事の話では、上田前知事がスカイツリーと310メートルのシンボルビルの誘致に失敗して病院を建てた新都心第8―1A街区、あそこがさいたま市庁舎の予定地でございました。
県が誘致しようとしていたシンボルビルの中に、当時のさいたま市長がサッカー博物館を造ると言い出したので、2008年5月に私が話が違うと思って市長選挙に出馬表明をしたところ、2008年11月、半年後ですね、庁舎整備検討委員会ができ、2009年4月、11か月後ですか、庁舎建設基金が創設されました。残念ながら、誠に非常に市庁舎は市長選の争点とならず、当時の政権交代、民主党の嵐の前に新都心第8―1A街区に市庁舎と国際会議場とホテルの複合施設を備えて、大宮駅と新都心駅を地下街で結ぶという日下部プランは泡と消えました。
2年後の2011年4月に県議当選後、現在のさいたま市長に審議会の設置をお願いし、審議会条例を2012年6月に制定していただきましたが、「さいたま新都心駅周辺、一般的な徒歩圏内である半径800メートル圏内が最も望ましい」という答申が出たのは2018年年5月で、丸6年かかっております。現在のさいたま市長が新都心への移転計画を表明したのが2021年2月、今年4月の臨時議会で位置条例が議決されるまで審議会設置から10年かかっています。
県庁舎の立地場所についても、今年の2月定例会で自民党の小島団長が「現地での建替えにこだわらず、様々な観点から自由な発想も取り入れるべきで、各市町村に県庁誘致のプレゼンを実施してもらったらどうか」と質問し、これに対し知事は、「県庁舎再整備の検討においては建替えをすることも踏まえ、立地についても一から検討していく必要がある。来年度以降、県庁舎の立地も含めた様々な可能性について、これまでの考えにとらわれることなく自由な発想で検討を進めていく」と答弁されています。
県庁舎の立地場所は、地震や台風に強く、交通の便が良いことも重要ですが、100年先を見据えてゼロベースで見直すなら、本県のヒト・モノ・カネが県南に集中する南北問題を考えると、新幹線が停車する熊谷市、南北問題とJR川越線の複線化を考えると川越市、地下鉄7号線の延伸を考えると浦和美園と岩槻の中間駅周辺も候補地になるでしょう。ただし、現地の建替えは、ここで建て替えると土地代が不要なので、県庁誘致を希望する市町村は土地の無償提供が条件になると思います。
私が警察危機管理防災委員長をやらせていただいたときに、建て替えたばかりの長崎県庁舎を視察させていただきました。警察棟が別棟でセキュリティが強化されており、最新の防災設備も見せていただきましたが、海岸沿いに立地しており、私が「津波や高潮のときに職員が出てこれないのでは」と聞くと、長崎県の担当者が答弁に窮していたのを記憶しております。
長崎県は要綱で設置した懇話会で立地場所を決めたようですが、条例で外部有識者主体の審議会を設置し、審議会の答申を最大限尊重するとしなければ立地場所を決定できないと思います。この立地場所を決定するというのは非常に長いプロセスがかかるんですね。だから、その知事ののんびり感というのがいかがなものかと思い、知事の答弁を求めます、この審議会設置について。

A   大野元裕   知事

現在、県庁舎の在り方について、県庁舎再整備検討委員会において御議論をいただいているところであり、その中には、議員御指摘のあった建替えも踏まえ、立地についても一から検討していく必要があり、これまでの考えにとらわれることなく自由な発想で検討を進めていただいている最中であり、これは条例で制定された審議会による答申と同じものにはなりません。
審議会の設置については、時代の先を見据えた県庁舎の目指す姿などの検討を進めながら、現在行われている県庁舎再整備検討委員会での議論を踏まえ、判断をさせていただきたいと考えます。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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