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ページ番号:201185

掲載日:2021年7月9日

令和3年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高橋稔裕議員)

農業の大規模化を推進する「ほ場整備」

Q   高橋稔裕 議員(自民)

引き続き収益力を上げていく大規模化、集約化を進めるエリア、ここでのほ場整備についてお尋ねします。
加須市のある地区では、農家の高齢化により農作業ができなくなり、耕作放棄地が増えていく懸念があるため、未整備の農地を整備し大規模ほ場にした上で、将来の担い手に引き継ぎたいという意向があります。
そこで、地元農家が市役所に、私が県に相談したところ、期間はなかなか明示できないとのことでした。市の予算の問題や地元合意の問題など、クリアしなければいけない問題が複雑だからだそうです。現実に沿った誠実な回答ではありますが、せっかく地元の皆さんがやる気になってもどうなるか分からないでは、取り組んでも仕方がないと諦めてしまいます。しかも、これは1番守るべき一種農地の農業振興地域内農用地に指定された地域の事例です。
ほ場整備の相談を始めるにも、完了までの見込みの年限が分からないと、地域のリーダーも地元の打合せを始められません。申し上げてきたとおり、何しろ高齢化が進んでおります。耕作放棄地になってからでは何倍もコストがかかります。この点も踏まえ、地域の合意が得られたことを前提として、ほ場整備の完了までの年限はどれくらいなのか、農林部長にお尋ねします。

A 強瀬道男 農林部長

未整備や10アール区画の農地を対象に行う通常型のほ場整備事業では、農地の集団化を図るための換地に伴う地元調整などに時間を要するため、事業調査から事業完了までに11年から15年の期間がかかっています。一方、10アール区画で耕地整理された区域を対象に、換地を行わず農地の大区画化と道水路の整備を行う埼玉型ほ場整備事業では、事業完了までに5年から9年の期間となっています。同じ型の事業でも地区により事業期間に違いが出る要因は、地区の面積規模による工事量の違いもありますが、主には、工事計画や換地について、地域の合意を得るための調整にかかる時間に差が生じるためです。なお、大区画化の工事が終わった農地は、換地が完了する前であっても順次作付けが可能となりますので、この点も地域の方々へ丁寧に説明しています。
県としては、それぞれの段階における地元調整がスムーズに行えるよう、市町村や関係機関と連携し、地域の方々に随時丁寧な説明を行って事業を進めてまいります。

再Q   高橋稔裕 議員(自民)

何しろ農家の平均年齢は約70歳というところで、11年あるいは5年から9年ということでございます。年限を質問させていただいております。これは短くしていかなければいけないなというふうに、今本当に感じました。これは短くしていこうというような、その辺のところはお考えでしょうか、御答弁願います。

再A 強瀬道男 農林部長

ほ場整備事業の事業期間をなるべく短い時間で完了するということに越したことはないと私も考えております。分割して複数年度で実施している工事を一括して発注するというようなことも考えられますが、工事量を増やすためには市町村を含めて予算の確保の問題ということもございます。あるいは埋蔵文化財が出ることも比較的多くありまして、埋蔵文化財の発掘調査などでも関係機関との調整に一定の時間が必要になるということもございます。
先ほども答弁申し上げましたように、それぞれの段階での地元調整をなるべくスムーズに進めることによりまして、できるだけ早く事業完了ができるように努めてまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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