埼玉県議会

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ページ番号:201182

掲載日:2021年7月9日

令和3年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高橋稔裕議員)

農業者の暮らしや集落のイメージを持つ必要性

Q   高橋稔裕 議員(自民)

農地の集約化と大規模化、6次産業化を含むブランディングで売上げ増加と効率化を図り、スマート農業による自動化によりイノベーティブな効率化を目指す。その担い手を農業経営力向上施策と新規就農施策で育成、供給する。諸外国にはるかに劣るものの、補助金により価格を下支えする。これが埼玉の農政だと認識しております。
これら施策の後押しを受け、工夫をすれば農業はもうかると県民や農業者に認識いただき、稼いでいただくことが大切です。3月8日に開催された国の国土の長期展望専門委員会では、就労者世帯平均収入が増えない中、主要農家の収入は10年前に比べ1.4倍になっているとの調査結果も示され、現実に高収益化は進んでおります。
一方で、埼玉農政で見落としている点があると思います。農業者の生活や暮らしと生産は一体であり、農村集落が維持され、活気や魅力がないと就農者は減り、生産自体も維持できないのではという視点です。県の施策は大規模化を目指すものが多く、顕著なものとして売上げ1億円を達成する法人を育成するための施策があります。大いに達成するべきです。
しかし、冷静に考えると、稲作農家で言えば、100ヘクタール、いわば一つの字や集落に一人の農業者がいる状態で良いのかと思います。限界集落が進み、一人で田んぼの中に住むのか。新規就農者施策についてもどこに住むのか。農地は近くに取得できるのか。農業女子という言葉もありますが、お手洗いがないと女性はなかなかほ場に居続けられないというお話を幾度もいただきます。あるいは、息子に行かせる小学校で学級を組めない。これでは住むところも、当然職業としての農業も選びません。こう考えたとき、既存の大きさくらいの集落は必要で、維持されるべきだと思います。
埼玉県農林水産業振興基本計画には、農山村地域は特に人口減少・高齢化の傾向が顕著であることにより、農業生産やコミュニティの担い手が足りなくなることが懸念されるとあり、農業生産に影響があることを農林部は認めております。しかし、課題は認識されているが、対処策があまり記載されていない。失礼ながら、そのようにお見受けします。
そこで、農林部の施策構築、運用は、農業者がどのような場所に住み、どのように生活しているか、暮らしや集落像をイメージしながら進める必要があると思いますが、いかが考えますでしょうか。大野知事に見解を求めます。

A 大野元裕 知事

私の信念は、誰一人、どの地域も取り残さない「日本一暮らしやすい埼玉」を実現することにあり、これは農村地域についても同じでございます。本県の農政を進める上では、農業の生産性向上だけではなく、農業者を含め住民が暮らす集落の機能を維持していくことも含まれ、重要でございます。このため、議員お話しのように、農政の推進に当たりましては、農業者の住む場所や暮らし、そして集落像のイメージを持つことが必要であると考えます。
農村の活性化に関して、県では、そこに住む方々はもとより、訪れる方々にも快適な空間となるよう、持続可能で魅力ある地域づくりを推進しております。そのためには、農業の大規模化といった施策のみならず、集落機能の維持や活性化に係る多様な施策が重要と考えており、埼玉県農林水産業振興基本計画にも位置付けて取り組んでいるところでございます。
例えば、県では、集落の機能を維持し、生活環境を充実させるために、農地や水路などの保全に集落で取り組む共同活動を支援をしております。
また、雇用やにぎわいの創出のために、農業のみならず林業や観光業なども含め、農産物、森林、美しい景観など、それぞれの農業を振興すべき地域の多様な資源を活用した産業の振興にも取り組んでおります。
こうした取組を通じて、農村地域における集落のあるべき姿をイメージしながら、農業の生産性向上と併せて地域の活性化に取り組むことを目指し、本県の農政を進めてまいります。

再Q   高橋稔裕 議員(自民)

これまでこの集落の話には、施策構築の理念として触れたくないと農林部の強硬な姿勢がありました。1年前も御質問させていただこうと思ったのですが、なかなか受け手がいないという状態で、どのような回答をいただけるか予想もつかない中ですが、知事としては認めていただいたことを非常にありがたく思います。
しかしながら、趣旨としては、あらゆる施策の中で農林部の職員さん方がしっかりそのことを考えないと、ちぐはぐな施策になってしまうと、そのようなことを申し述べております。施策構築のあらゆる施策の理念として、これは持たなければいけないと農林部の職員さんに伝えていただいているということで、知事、よろしいでしょうか。

再A 大野元裕 知事

農村地域あるいは集落の育成、支援といったこと、そして集落像のイメージを持つことについて、農林部もしくは埼玉の県政に、この視点が欠けているという御指摘でございますけれども、これまでも農林部をはじめとする埼玉県政では集落機能の維持や活性化に関わる、多様な施策が重要であるということを、しっかりと認識をさせていただいております。その証拠として、埼玉県農林水産業振興基本計画にもしっかりと位置付け、ちぐはぐにならないよう、組織としての計画を位置付けさせて推進させていただいているところでございます。
なお、この取り組みについて、更なる充実が必要という御指摘については、謙虚に受け止め振興に努めていきたいと思っています。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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