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掲載日:2023年9月16日
第20回With You さいたまフェスティバル講演会
「ジェンダー平等のためにあなたができること~若い世代も若くない世代も~」
日時
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場所
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参加者
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令和4年2月6日(日曜日)13時30分から15時30分
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埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
会場参加42人
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講演 「ジェンダー平等のためにあなたができること~若い世代も若くない世代も~」
講師:上野 千鶴子さん
社会学者・東京大学名誉教授・
認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長
コロナ禍の状況の中、リモートでご講演いただきました。フェミニズムが変えたこと、変えられなかったこと、そしてこれから変えなければならないこと。社会を変えることができるのは一人ひとりの思いや行動であることなどを、講師の経験も交えつつご講演いただきました。そして、ジェンダー不平等を目の当たりにしたときは、傍観者にならず、皆がその時その場でイエローカードを出すことが大切とお話いただきました。
[講師プロフィール]
富山県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。社会学博士。専門は女性学、ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり、高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。近著に、「女の子はどう生きるか 教えて、上野先生」(岩波ジュニア新書)、「在宅ひとり死のススメ」(文春新書)、「情報生産者になる」(筑摩書房)などがある。
参加者の声
- 大変わかりやすく日本の現状を理解でき、参加された方々も自分と同じような経験を共有していることも再確認できました。女子大時代ジェンダーについて学んだことを思い出し、社会で経験したことをふまえて次の世代にどう渡していけるのか、何かできることを行動していけたらと思いました。(40代・女性)
- もやもやする場面に出くわしたときにどうすればよいのかが明快でした。腹の内は変えられずとも、公の場で発言することを黙認したり同調しないこと、社会の建前を変えていくこと、これならば私にもできるのではないかと思えました。悔しい思いをした女性にはもちろん、男性にもどんどん聞いてもらいたい話ばかりでした。(30代・女性)
- 自分がこれから生きていく社会がよりよいものになるために、自分自身が学び、行動していく必要があると分かった。(10代・女性)
- 力強いメッセージに元気をいただきました。「学生がサラダ取り分け禁止委員会を作った」というお話に若い女性が着実に変わってきていると感じ、その人たちを育てた世代が自分の世代でもあることを気付かせていただきました。自分自身は女性ということで悔しい思いをしてきたことも多く、何とかしたいという思いと、日本の社会は変わらないのかという諦めの気持ちを持つことも多々あったので、その気付きがうれしかったです。(50代・女性)
- 女性が無償で行うことの多い家事に対して本来支払われる対価、派遣業が良くない理由、リモートワークに現れる家庭内での女性の地位など、興味深く聴かせていただきました。上野さんがはっきり物を言われるのが、聴いていてとても気持ちがスッキリする感じでした。(60代・女性)
- 改めて女性の不平等、生き苦しさをひとつ一つの事実で知り、母世代の一人として娘、その下の孫の代には「あんな時代もあったんだね」と言えるように、更にわきまえない女としてがんばりたいと思います。(70代・女性)