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掲載日:2022年12月27日

令和4年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(山根史子議員)

眼病の早期発見を目的としたヘルスケアについて

Q   山根史子 議員(民主フォーラム)

人間の情報の約80%は視覚から入ると言われております。人生100年時代を迎え、人生の後半も豊かに過ごすためには、自分の目を大切にし、高齢になっても視力を保つことが重要です。
しかし、情報社会の進展とともに、目に対するストレスも激化の一途をたどっています。自宅でも、職場でも、情報端末機器に囲まれ、移動中にはスマートフォンをずっと見続ける光景は、既に日常のものとなりました。
また、平均寿命の延伸により、加齢に伴う疾患も多くなっています。しかし、眼病への社会的関心は、特に、現役世代ではいまだに低い状況にあります。私の30代の友人は、網膜はく離と診断され、失明の可能性があるものだと説明を受けたそうです。友人は、まさかこんなに若くして失明の危機が訪れるなんて想像していなかったと、検診を怠っていたことに後悔をしていました。
厚生労働省などが平成27年度に実施した視覚障害の実態調査結果によれば、視覚障害の原因疾患は第1位が緑内障で28.6%、第2位が網膜色素変性で14%、第3位が糖尿病網膜症で12.8%とのことです。
特に、緑内障が占める割合は、平成19年度に実施した前回調査結果に比べて7.6%も増え、男女共に原因疾患の第1位となっております。緑内障は、一度進行してしまうと治療をしても視力を回復することが難しい疾患です。そのため、できるだけ早期に発見し、治療を開始することが重要ですが、進行するまでの自覚症状が出にくいため、緑内障にり患している方の約90%は未治療だと言われています。
また、糖尿病網膜症も糖尿病になり何年もたってから発症します。網膜症の初期には自覚症状がほとんどありません。
そのため、これらの眼病をできるだけ早期に発見し、早期に治療を開始することが重要です。そこで、眼病予防の重要性を啓発することにより、症状を自覚していなくても目の検診を定期的に受けるよう促していく必要があると考えますが、保健医療部長の御見解をお伺いいたします。

A 山崎達也 保健医療部長

緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性など視覚障害の主な原因となる眼病は、初期には自覚症状が乏しく、徐々に進行します。
診断には眼底検査、眼圧検査等の検査と眼科専門医の診察が不可欠です。
そのため、眼病についての正しい知識と早期発見の重要性を広く啓発することにより、早期の検診や受診に繋げていくことが必要です。
特に、失明原因の第1位である緑内障は、40歳以上の有病割合が5%程度とされ、医療介入によって進行を阻止または抑制できる疾患であることから、検診による早期発見が極めて重要です。
これまで県では、埼玉県眼科医会が主催する「目の愛護デー」の開催に協力するなどして県民に対して眼病に関する啓発を行ってきております。
今後は、包括連携協定を締結する企業との連携などにより眼病および検診の重要性についての普及啓発を進めるとともに、県内の市町が独自に緑内障検診を実施している事例を他の市町村に情報提供してまいります。
こうした取組を通じて、県民の皆様が定期的に眼科において検診いただくための環境づくりに努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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