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掲載日:2024年10月17日
Q 石川忠義 議員(県民)
同基金は、平成20年4月から始められ、自動車税収入の1.5%相当額と寄附を積み立て、森林の整備・保全や身近な緑の保全・創出のために活用しています。平成20年度から令和2年度までの使途の内訳は、針広混交林や里山の整備など森林の整備・保全が全体の62%、校庭や駐車場の緑化などの身近な緑の保全・創出に33%、子供たちへの環境学習の充実や啓発活動など県民運動の展開に5%を支出してきました。
これまでの取組については一定の評価をします。しかしながら、基金を使った各事業が豊かな自然環境である生物多様性に大きく貢献するものかどうかは疑問があります。今後は同基金の運用を改善し、これまでの緑化事業が生物多様性により貢献するものへと進化させるべきです。
質問として、令和元年12月定例会の質問からの取組・検討状況について伺います。
私は、これまでも予算特別委員会や令和元年12月定例会でも、この件に関し問題提起を行ってきました。このときの知事の私への答弁では、「生物多様性の視点も重視しながら、みどりの基金の配分について検討し、豊かな自然環境を次の世代に引き継いでいくための取組をしっかりと進めていく」と答弁しています。
そこで、令和元年12月定例会の質問からの取組・検討状況について、知事に伺います。
A 大野元裕 知事
「彩の国みどりの基金」を活用した森林の整備や緑の保全・創出は、人間にとって良好な環境をつくるだけではなく、多様な動植物が織りなす豊かな生態系の形成にもつながっております。
生物多様性の保全には、多様な生き物とそれらを取り巻く山、川、森などの自然環境である生態系が健全であることが最も重要と考えております。
こうした考え方の下、令和元年12月定例会でご質問をいただいた「彩の国みどりの基金」の配分について、その使途について検討を進めてまいりました。
森林環境譲与税制度が創設されたことも踏まえ、令和3年度予算においては、これまで基金の約6割を配分していた森林の整備・保全について約5割の配分割合に見直しをいたしました。
他方で、公園の整備に係る基金活用額を増額するなど身近な緑の保全・創出に係る基金の配分は割合を、これまでの約3割から約4割といたしました。
また、従前から基金を活用してきた森林生態系に被害を与える二ホンジカの捕獲促進事業に加え、令和3年度からは、身近な緑であるサクラなどを食害するクビアカツヤカミキリの防除対策を行う市町村に対する財政的支援に基金を活用するなど、生物多様性に資する対策を強化をさせていただきました。
さらには、豊かな自然環境を次の世代に引き継いでいくため、次の世代を担う子供たちが生物多様性について学び、理解を深められるよう、「みどりと生き物の学習コンテンツ」の制作に基金の活用を図ったところでございます。
今後とも、生物多様性の視点を重視しながら「彩の国みどりの基金」の効果的な活用を図ってまいります。
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