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掲載日:2023年12月18日
Q 荒木裕介 議員(自民)
私の地元さいたま市桜区にある衛生研究所跡地の活用については、平成30年12月の一般質問でも取り上げました。衛生研究所については、平成26年4月に旧県立吉見高等学校を改修した施設に移転し、はや6年が経過しております。移転後の跡地2万5,770平米については、地質調査の結果、土壌汚染対策工事が実施され、昨年2月の最終測定においてフッ素及び化合物は検出されず、土地活用には何ら問題はないとの調査結果を得るに至り、同年3月には土壌汚染対策法による指定が解除されたと伺っております。
さて、当該跡地の北側約半分については、県の教育局が北東側に隣接する県立常盤高校及び県立さいたま桜高等学園のグラウンドと農場等の拡張用地として活用し、また環境部が跡地内にある地盤沈下観測所の敷地及び進入路用地としての利活用を希望しております。
そこで初めに、北側用地について跡地活用に向けた今後の整備予定はどのようになっているのでしょうか、お尋ねいたします。
また、南側の残り約半分の活用については、現在、地元のさいたま市に利用照会をかけているところですが、さいたま市による活用がなされない場合には、その後民間への土地売却となり、おおよそ公共性のある土地活用が担保されません。私自身は県として保有し続けないこの残地を、かねてからの地元住民の意向に沿った形でさいたま市に利活用を図っていただきたいと考えますが、前回の質問以降、どのような検討がなされてきたのか、また、それに伴う具体的な進捗はあったのか、お聞かせください。
そして、冒頭で申し上げたとおり、当該跡地の活用が検討されてから6年が経過しており、地元の皆様からも「衛研の跡地はどうなっているの」「活用方法は決まったのか」といった声が生じております。確かにこれだけ大きな土地に関する活用は、さいたま市の検討において地元住民との丁寧な合意形成が必要ではあります。しかし、今後は検討期間を例えば2年以内に区切るなど具体的に期間を設定することで、これ以上先延ばしにすることなく、改めて具体的な提案が示されることを期待します。
以上、当該跡地の早期有効活用に向けた保健医療部長の御所見をお伺いいたします。
A 関本建二 保健医療部長
北側用地について跡地活用に向けた今後の整備予定はどのようになっているかについてでございます。
跡地の北側部分、学校に囲まれた11,459平方メートルにつきましては、議員お話のようにかねて教育局から利活用の要望が出されており、庁内での検討を経て今年度、教育局に移管いたしました。
教育局では、この北側部分について、さいたま桜高等学園の実習農地と全天候型グラウンド、及び同校と常盤高等学校共有のグラウンドとして整備する予定であり、現在、設計業務が実施されているところです。
次に、さいたま市による利活用について、前回の質問以降どのような検討がなされてきたのか、また、それに伴う進捗があったのか、でございます。
同市からは平成30年12月に、跡地の南側13,326平方メートルについて、配水場及び街区公園の整備用地として利用したいとの申し出をいただいておりました。
しかし、同市が実施した基礎調査の結果、主に費用の面から適地ではないと判断したとの連絡を、今年度になっていただいております。
一方、先の令和2年9月定例市議会では、スポーツシューレ事業での活用が議論されたところと伺っており、こうした観点も含め、同市において利活用の検討が続いている状況です。
次に、当該跡地の早期有効活用に向けた所見についてでございます。
跡地のうち南側部分については、庁内での利活用の希望がなく、県では議員お話のように、地元のさいたま市において、地域の皆様の意向を踏まえ利活用を図っていただくことを優先して考えております。
未利用の状態が長く続くことは、県有資産の有効活用の観点からも、決して望ましいことではありません。
一方で、お話にもありましたが、地域における合意形成には一定の時間を要します。
同市には真摯に利活用の検討をいただいているところであり、短い期間で判断を迫ることには難しい面もございます。
衛生研究所跡地の早期の有効活用に向けて、議員お話の趣旨も踏まえつつ、さいたま市に対し引き続き積極的な検討を働き掛けてまいります。
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