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掲載日:2023年9月20日
文教委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、第81号議案のうち教育局関係の1件であります。
以下、この議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、「この時期に、体育館の補修に係る補正予算を提出する理由は何か」との質疑に対し、「全国で体育館の床板の剥離による事故が発生していることから、今後、計画を立てて改修を進めていく前に、まずは状態が悪いところを優先して前倒しで対応するため、補正予算案を提出した」との答弁がありました。
また、「今回の補正予算で改修を行う高校以外の学校の体育館については、改修をどのように進めるのか」との質疑に対し、「速やかに改修計画を策定し、来年度から計画的に工事に着手したい」との答弁がありました。
以上のような審査経過を踏まえ、本議案について採決いたしましたところ、総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、所管事務の調査として、「県立浦和北高校教諭の不適切発言について」、「県立高校の制服等の業者選定について」及び「県立高校の耐震化について」質問が行われました。
以下、論議のありました主なものについて申し上げます。
まず、「県立浦和北高校の教諭が、授業中に特定の政党に関わる不適切な発言をしたのは、政治的中立性を損なうものであるが、教育長の見解を伺う」との質問に対し、「日頃から政治的中立性を踏まえた教育を行うよう指導している。また、衆議院議員総選挙が行われるので、再度、全県立高校に対し、政治的中立性の確保について徹底したばかりだったので、遺憾に思っている。当該高校の生徒には、教諭が不適切な発言をしたことをきちんと説明したのはもちろんのこと、全県立高校に対し、改めて指導を徹底した。今後も政治的中立性を確保しながら、政治的教養を育む教育活動を行うよう指導していく」との答弁がありました。
また、「県立高校の制服等の業者選定について、調査を早急に行うとのことだが、現在の進捗状況はどうか。また、調査結果は公表するのか」との質問に対し、「9月29日の横川議員の一般質問を受け、その日のうちに調査通知を発出した。本日時点で、全ての県立高校から回答を得ているが、現在、その回答内容について1校ずつ電話で確認作業を進めているところである。この作業を、今月半ばを目途に終了させ、今月中に調査結果を分析し検証したい。検証結果については、一般質問でも透明性を高める必要があると指摘されていることから、公表したい」との答弁がありました。
また、「さきの6月定例会の本委員会において、実習棟などの耐震化が完了していないにもかかわらず、耐震化率が100%であると文部科学省に報告していることについて、今後報告を訂正する考えはないとの答弁があった。しかし、今定例会の新井豪議員の一般質問に対しては、報告を訂正するとの答弁があった。委員会答弁とは正反対の結論であり驚がくしている。報告を訂正することとした理由は何か」との質問に対し、「6月定例会の本委員会での御指摘を踏まえ、文部科学省に相談したところ、耐震化率の対象建物の考え方に認識の誤りがあったことが判明した。事務が滞って、対象建物の考え方について文部科学省にきちんと確認してこなかったことは誠に申し訳ない。今後は、誤りをできるだけ早く修正したい」との答弁がありました。
さらに、「文部科学省への耐震化率の報告は虚偽ではないのか、本県の姿勢を伺う」との質問に対し、「意図的に実際の状況と異なる報告をしたのではなく、耐震化率の対象建物の判断に誤りがあったと受け止めており、この点については誠に申し訳なかったと思っている」との答弁がありました。
なお、このほか、当面する行政課題として、「魅力ある県立高校づくりに向けた取組について」及び「平成29年度全国学力・学習状況調査及び平成29年度埼玉県学力・学習状況調査の結果について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。
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