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掲載日:2024年1月9日

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新方川

管理・事業区間

 新方川(にいがたがわ)は、古くは千間堀(せんげんぼり)と言われ、重要な農業用排水路として位置付けられていました。東武線「せんげん台」駅の名前の由来にもなっています。明治42年から大正5年にかけて実施された新方領耕地整理事業以降は「新方領堀」と言われるようになりました。以降、一級河川「新方川」として指定され、現在に至っています。

 一級河川としては春日部市増田新田とさいたま市岩槻区大戸の境界が起点となっており、越谷市中島で中川に合流しています。延長10.9km、流域面積40.6k平方メートルの全てが埼玉県知事が管理する指定区間になっています。また、全川にわたり総合治水対策特定河川事業に指定されています。

越谷市内の新方川の写真

現在の整備状況

 新方川流域は大落古利根川と元荒川に挟まれた低平な地形で、特に越谷市弥栄町付近は浸水の常襲地帯でした。

 昭和57年の台風18号では流域全体で6,000戸、昭和61年の台風10号では4,000戸にも及ぶ家屋が浸水被害に見舞われました。

 この様な甚大な浸水被害の再発防止のため、河川激甚災害対策特別緊急事業(以下「激特事業」)が採択され、昭和57年の激特事業では中川合流点から御料堀までの5.0kmの河道拡幅、昭和61年の激特事業では御料堀から一般国道4号バイパスまでの1.9kmの河道拡幅と大吉調節池の整備を実施しました。

 大吉調節池は40万立方メートルの洪水調節容量を持つ調節池として、浸水被害の低減に大きな効果を上げる一方、越谷市により親水公園として整備され、平時は多くの市民に利用されています。

大吉調節池の写真

 

 

令和元年台風19号による調節池の流入状況

 

令和元年 台風19号

 

 新方川ではそのほか、防災活動時の拠点としてヘリポートを備えた「河川防災ステーション」の建築など災害に強い河川としての整備を実施しています。

 また、子供達の環境教育の場となるように「水辺の楽校」といった親水施設も整備しています。

今後の予定

 一般国道4号(戸井橋)から市道(中堀橋)までの約1.3km区間を重点整備区間として、河道の拡幅に伴う市道橋や水管橋の架け替え、樋門樋管の築造、堤防の嵩上等の工事を実施しています。

 中堀橋上流についても引き続き改修工事を進める予定です。

お問い合わせ

県土整備部 総合治水事務所 工務担当

郵便番号344-0063 埼玉県春日部市緑町五丁目5番11号

ファックス:048-739-1435

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