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掲載日:2020年6月25日
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古隅田川は、さいたま市岩槻区南平野を起点とし、春日部市梅田一丁目地先で一級河川大落古利根川に合流する延長4.8km、流域面積14.0キロ平方メートルの一級河川です。
当事務所では一級河川起点(右岸:さいたま市岩槻区大字南平野 左岸:春日部市花積)から上院調節池〔さいたま市岩槻区大字小溝、大字徳力〕を含む)近傍の城殿宮橋(きどのみやばし)までを河川改修工事、草刈りなどの維持管理を担当しています。
城殿宮橋から下流側は、越谷県土整備事務所が担当しています。
そのうち、大落古利根川から国道16号までの1.2km、上院調節池から東武野田線までの1.0km総合治水対策特定河川事業区間として指定されているところです。
一級河川古隅田川の起点は、右岸が岩槻区南平野、左岸が春日部市花積となっています。しかし、元々の古隅田川の起点は異なる場所にありました。明治14年頃に陸軍が作成した迅速図でも現在との違いが分かります。
古隅田川、かつては大河川で、大落古利根川から元荒川へ満々と水が流れていました。その現在の古隅田川は、大河川だった古隅田川の澪筋と、近代に入り開削して整備した水路で構成されています。
このため、春日部市内、岩槻区内のところどころに古隅田川の旧堤防が現在の河道とかけ離れた場所に見られます。
更級日記や伊勢物語などに「隅田川」について記載があり、歴史的にも興味をそそります。
中川流域にあっては比較的地盤の高い地域が6割を占めていますが、地盤が低く内水被害を受けやすい4割の低地部にも市街化が進行し、たびたび浸水被害にあっています。このような現状を改善するため、上院調節池(計画貯留量200,000立方メートル)と、その上流の東武鉄道野田線交差部(延長0.8km)までの河道について事業を進めているところです。
上院調節池は、流域について市街化が進んでいる準用河川旧古隅田川の流量調節に配慮し、一級河川古隅田川と準用河川旧古隅田川との合流点付近で、かつ用地確保の観点から住宅地を避けて、当時は農地が比較的多く存在したさいたま市岩槻区大字徳力及び大字小溝に整備することといたしました。
上院調節池は完成に至っていませんが、下画像のように令和元年10月13日の台風19号の襲来時には調節池として大きな効果を発揮しました。
地権者の皆様方におかれては、引き続き御理解と御協力を仰ぎたく存じます。
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