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掲載日:2020年11月17日
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元荒川は、熊谷市大字久下(左岸)、同市大字佐谷田(右岸)を起点として、越谷市大字中島で中川(国土交通大臣直轄管理区間)に合流する延長60.7km、流域面積208.9k平方メートルの一級河川で、全て埼玉県知事が管理する指定区間となっています。
その名のとおり元々は荒川の本流でした。江戸時代の1629年に伊奈忠次によって荒川を利根川から分離する付け替え工事が行なわれ、熊谷市久下で荒川が締め切られたことによって残った河道が元荒川となりました。ただし、元荒川は利根川水系に属しています。
水源は大きく二つあり、一級河川起点の上流の排水路と起点下流に流れ込む支川があります。この支川から400メートル上流に県の天然記念物に指定されているムサシトミヨが生息する熊谷市ムサシトミヨ保護センターがあり、地下水をくみ上げており重要な水源となっています。
最下流の中川合流点から星川合流点(白岡市)までの35.8kmが、総合治水対策特定河川事業に指定されています。このうち鴻巣市地内一般県道下石戸上菖蒲線「四郎兵衛橋」から下流の区間について当事務所で草刈り等の維持管理業務に当たっています。
中川合流点から瓦曽根堰(越谷市)までの3.8kmについては、昭和55年度から平成11年度までに、ふるさとの川モデル事業の指定を受け、越谷市が行う環境整備と連携し、生態系や親水性に配慮した整備を行いました。
この区間の下流部については、水際付近の法面を3割から5割程度の緩勾配とすることにより、ゆったりとした水辺空間を創出しています。また、水中には魚巣ブロックを沈めて、魚類の生息しやすい環境づくりを行っています。
末田須賀堰(さいたま市岩槻区)の周辺では、水資源機構、さいたま市、埼玉県により末田須賀堰周辺環境整備協議会を組織し、良好な水辺環境の整備を進めています。末田須賀堰下流部においては、階段護岸、魚巣ブロックなどの親水施設を整備し、上流部右岸側においては、平成14年度末に遊歩道の整備が完成しています。
川島橋(蓮田市)上流部では、ワンド(入り江)を造ったり、高水敷の整備を行っています。
堤防の修繕、河道の浚渫(川底の堆積土砂を取り除くことを言います)や雑草の刈り払い等の維持管理を行いながら、現況の水の流れを確保して参ります。
末田須賀堰(7月:河川愛護月間中に撮影)
元荒川の流域では、希少植物である「キタミソウ」の生育が確認されております。
本来、ツンドラ地帯に生育する暑さを嫌う植物ですが、水位が高い夏場に水面下で暑さを避け、水位の低い冬場に姿を現すことができるといった特殊な環境を元荒川が演出していると考えられます。
引き続き、自然豊かな河川の維持を目指してまります。
▲絶滅危惧種、キタミソウ
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