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掲載日:2025年12月18日

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非接触微細形状測定機(白色干渉計)

 

機器番号 506
機器分類 精密測定機器
メーカー名 株式会社日立ハイテクサイエンス
型番等 VS1800
装置概要
  • 白色光の干渉を利用して表面性状(表面の凹凸・粗さ・傷等)を非接触で測定することができる装置で、いわゆる白色干渉計といわれるものです。
  • 数ミリメートルの広い観察範囲(1視野最大4.5 mm角)を最短数秒で測定可能でありながら、高い垂直分解能0.1 nmを有します。
  • 透明多層膜の層厚計測も可能であるという特徴も有します。
  • 画像連結(スティッチング)機能を使用すれば、複数視野を連結して広域で評価することも可能です。
  • 本装置は基本的に平らなもの(板状)の測定に適しており、傾斜の大きいサンプルの測定には向いておりません。傾斜の大きいサンプルの場合、非接触三次元測定機又は北部研究所全焦点三次元形状測定機のご利用をご検討ください。

※ ただし、全焦点三次元形状測定機は透明なものや鏡面加工されたものの測定はできません。

主な仕様

【カメラ画素】1,024×1,024画素

【鏡筒(ズームレンズ)】0.5倍(1倍の時の視野を4倍の視野に拡大します)

【垂直分解能(Sq分解能)】0.1 nm
【対物レンズと測定視野(1視野)】

  • 2.5倍:4,505μm×4,505μm
  • 5倍:2,252μm×2,252μm
  • 10倍:1,126μm×1,126μm
  • 20倍:563μm×563μm
  • 50倍:225μm×225μm

※ 複数視野の測定を連結(スティッチング)することも可能です。

※ 2.5倍レンズはレボルバに取り付けられないため、付替えが必要です。

※ レンズ性能の関係で、低倍レンズ1視野よりも高倍レンズ測定を連結(スティッチング)する方がデータ取得率は向上します。

【ステージ】

  • XY:電動、チルト:手動
  • サイズ:225mm×225mm(試料高さ0~50mmのとき150mm×150mm)
  • 積載可能試料高さ:100mmまで
  • 積載質量:1kgまで

【ソフトウェア】計測ソフトウェアVS-Measure、解析ソフトウェアVS-Viewer、TalyMap(旧装置のもの)

【オプション】

  • 高傾斜測定

凹凸の大きいサンプルや急峻面を持つサンプルの測定のデータ取得率が向上します。(ただし、ノイズも生じます。)

  • 層断面解析

透明多層膜の膜厚計測を可能にします。

研修レベル

1

研修を受講する必要はありません。利用方法の詳細は担当にご相談ください。

  • 初回利用の際、最低1~2時間の指導員料が必要です(1時間当たり2,500円)。
使用料(1時間当たり) 1,600円
装置写真 非接触微細形状測定機 非接触微細形状測定機
測定事例
  • 表面性状測定

微細な三次元表面形状を測定することができます。

二次元断面形状の抽出ができます。傷の深さ、付着物の高さなどを測定することも可能です。

二次元・三次元の表面粗さパラメータの算出ができます。

表面性状測定事例

※クリックすると拡大します

  • 段差解析・層断面解析

基準からの段差量の算出ができます。

層断面解析の機能を使用すれば、層厚を算出することができます。(詳細は備考欄もご確認ください。)

段差解析・層断面解析のサンプル 段差解析事例層断面解析事例

※ クリックすると拡大します

備考
  • 光の干渉現象により測定を行うため、多層膜の層厚計測は光を通すもの(透明体)でなくては測定できません。

※ 光を通さないめっき厚などは測定できません。

※ 界面の屈折率差によって層と層の界面を認識するため、同種材の層厚計測は難しいものとなっています。例えば、透明クリア塗装2層間の層厚測定は、2層間の密着性が良好な場合には屈折率差が見られず分からないということがあります。

※ 検出できる厚さは数μm程度~となります。

  • 装置のある部屋は20℃一定の恒温室なので、夏場は長袖の羽織るものをお持ちいただくことをおすすめします。
  • 依頼試験をご希望の場合、【非接触微細形状測定機による測定】をご覧ください。

本装置に関する

お問合せ先

048-265-1376(生産技術・事業化支援室 機械技術担当)

※指導員の指導を受けて機器を利用する場合は、使用料の他に指導料が1時間あたり2,500円かかります。
※一部の機器は、事前に研修を受ける必要があります。詳しくは、研修の受講方法をご覧ください。
※機器の利用時に必要となる一部の消耗品については、使用量に応じて実費精算できます。詳しくは、消耗品精算をご覧ください。

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