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掲載日:2026年10月23日

令和8年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(永瀬秀樹議員)

「あと数マイル・プロジェクト」の今後と日暮里・舎人ライナーの延伸について-日暮里・舎人ライナーの延伸について

Q 永瀬秀樹 議員(自民)

私は、令和3年2月定例会で、日暮里・舎人ライナーを西方向へ延伸し、埼玉高速鉄道線等と結節させることを提案しました。大野知事は、同線の延伸について、一つ一つ課題を克服し、粘り強くしっかりと取り組むと答弁しました。
西方向への延伸は、新郷、鳩ヶ谷地域の利便性を高め、埼玉高速鉄道線等との結節により東西交通網を補完する有力な選択肢です。神根、安行、戸塚地域を含む広い範囲への波及も期待できます。川口市、蕨市、戸田市から成る南部地域では、令和元年6月から令和6年6月までに路線バスの運行本数が約18パーセント減少しており、既存バスとの接続や再編も含めて検討する必要があります。
今回の調査の参考図には、西、北、東の3方向が示され、新たな交通システムも検討対象となりました。選択肢を広げることには意義がありますが、県は現時点で延伸方向を決定していません。だからこそ、3方向それぞれの効果と課題を共通の基準で比較するとともに、既設の日暮里・舎人ライナーを延伸する案も、新たな交通システムと対等に検討する必要があります。
第1に、西方向が持つ埼玉高速鉄道線等との結節や東西交通網の補完は、3方向の比較に明確に反映すべき広域的、政策的効果です。県は、西、北、東の3方向について、需要と費用に基づくB/Cをどのように算定し、鉄道空白地域の解消やまちづくり効果などもどう加味して比較するのでしょうか。また、地元自治体の意向と地域の機運をどう確認し、どの条件と手順で延伸方向を絞り込むのか伺います。
第2に、既設線の延伸案と新たな交通システムを輸送力、所要時間、需要、整備費、施工性、既設線の混雑、乗換え利便性、まちづくり効果など、共通の評価軸で比較すべきです。路線延長の違いを補正できる単位当たりの指標などを用いて条件をそろえ、年度内にどこまで比較整理するのか伺います。また、比較結果を地元自治体にいつ示し、交通モードの絞り込みに必要な条件と次の調査、判断の工程をどう明らかにするのか伺います。
第3に、川口市及び足立区との意見交換を踏まえ、東京都及び東京都交通局とも既設線の混雑や延伸上の課題について意見交換を進めることを提案します。その上で、調査結果と地元の意向を共有し、どの条件が整った段階で実務的な協議へ移行するのか、その参加主体と手順をお示しください。川口市を含む県南東部の新たな交通軸を先送りせず、次の判断へ進む知事の決意を伺います。

A 大野元裕 知事

日暮里・舎人ライナーの延伸については、国の交通政策審議会の答申に位置付けがなく、ルートが決まっていないことから、県ではこれまで、現地の状況から考えられる複数のルート案について、課題解決に向けた調査を実施してまいりました。
議員お話しの、西方向への延伸については、埼玉高速鉄道線との接続による鉄道空白地域の解消により県内交通ネットワーク強化に伴う利便性向上や、災害時における代替路線機能の充実などの効果が期待をされるところであります。
ルートの検討に当たっては、想定される複数ルートにおいて、地元各自治体との意見交換を通じ、まちづくりの意向等も踏まえつつ、国において定めた条件に基づきB/Cを算定する必要があります。
あわせて、気運醸成に向けた地元各自治体の意向も確認しながら、ルート選定の条件や手順についても検討を進めたいと思います。
次に、既設線の延伸案と新たな交通システムを、年度内にどこまで比較・整理するのか、また、比較結果を地元自治体にいつ示し、交通モードの絞り込みに必要な条件と次の調査・判断の工程をどう明らかにするのかについてであります。
日暮里・舎人ライナーの延伸については、令和8年度調査において、想定される複数ルート案のB/Cを算定するとともに、新たな交通システムの導入可能性につき、ルートごとに想定される多様な交通システムについて、道路との交差などの技術的な課題や経済性など幅広く調査をし、整理します。
議員お話しの、路線延長の違いを補正できる単位当たりの指標などを用いた比較条件については、令和8年度の調査結果を踏まえ、今後検討します。
調査結果については、来年度速やかに、地元自治体に情報共有し、気運醸成やまちづくりの取組などの支援につなげてまいります。
交通モードの絞り込み等については、県の調査結果のほか、地元自治体の意向や気運醸成、沿線まちづくりも踏まえ検討してまいります。
次に、東京都及び東京都交通局と、既設線の混雑や延伸上の課題につき、意見交換を進めることを提案する、その上で、調査結果と地元の意向を共有し、どの条件が整った段階で実務的協議へ移行するのか、また、その参加主体と手順はどのようなものかについてであります。
日暮里・舎人ライナーの既設線区間は、朝夕を中心に全国有数の混雑率の高さとなっており、「あと数マイル・プロジェクト」推進検討会議では、既設線の混雑率上昇への対応を検討すべきとの御意見を頂いたところです。
そこで、今年度、既設線の沿線自治体である足立区と意見交換を2回実施し、区が実施した混雑対策の実証実験の取組などについて情報共有を行いました。
議員御指摘のとおり、既設線を運営する東京都との意見交換を継続して行うことは、大変重要と認識します。
今後、東京都との意見交換を行い、日暮里・舎人ライナーの混雑率の課題などにつき、新たに議論をしてまいります。
事業化に向けた具体的協議については、課題の解決に一定の見通しを立てた上で、参加主体や手順などを含め、検討を進めます。
こうした取組を踏まえ、既設線の延伸を前提としつつ、地域にとってどのような交通システムの導入が最適か、多面的視点から検討を重ね、「あと数マイル・プロジェクト」を推進し、県内の交通利便性の向上を図ってまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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