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掲載日:2025年7月8日

令和7年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(浅井明議員)

新方川流域における埼玉県による新規調節池及び越谷市による新規雨水貯留施設の整備について

Q 浅井明 議員(自民)

令和5年の内水氾濫対策として中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクトが策定されました。事業の一環として越谷市で埼玉県による新規調節池及び越谷市による新規雨水貯留施設の整備が策定される事業説明会、地権者、一般者に向けた説明会が各々2回、3回にわたり行われました。
新方川における第二調節池については、平成28年の定例会で必要性について質問をいたしました。当時の御答弁骨子では、平成27年豪雨では新方川において最高水位に達しなかった。第二調節池については、河川整備計画に位置付けがないとのことでした。先を見通すことができない答弁でありました。
私が常に敬服しているのは、今は亡き島村慎市郎越谷市長の先見性です。越谷レイクタウンにある大相模調節池は、計画で貯水量200万トンの調節池でしたが、その後、120万トンで事業が開始されてしまいました。計画の新規調節池や県担当55万トン、市担当15万トンで、コストは70億円とお聞きしました。
確かに近年の異常気象は人知を超えた感があり、気象学では集中豪雨の原因は太陽熱波と言われています。数日以上、極端に海面水温が上昇し、水蒸気が発生し大気に取り込まれて線状降水帯が発生する要因ともなり、令和5年の千葉、茨城、福島県の豪雨の原因とも言われ、昨年夏の異常な高気温の原因とも言われております。私が心配しているのは、70万トンの想定雨水貯留で異常気象での激甚化する今後の大雨に足りるのかです。
説明会において治水の歴史や地盤沈下状況等の様々なデータを提示されましたが、積算根拠の数字は提示されませんでした。今や想定外を想定しなければならない時代になりました。場所についても、4案を検討し選定したとお聞きしました。選定された案の場所は住宅地に隣接しており、工事過程での資材搬入・搬出における交通障害や騒音、苦情などの対策は大丈夫なのでしょうか。
中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクトは、国、県、6市1町でキックオフ宣言がなされました。河川が集中し、過去に湿地帯であった県東部地区であります。事前防災のため治水対策は喫緊の対策です。改めて、新規調節池の貯水量の積算根拠、場所の選定の考え方と越谷市との連携についてお尋ねします。

A 吉澤隆 県土整備部長

まず、議員お話の大相模調節池の容量についてですが、整備計画の当初から120万立方メートルの調節池を位置付け、平成26年に整備が完了したものでございます。
新方川における新たな調節池は、令和5年6月の大雨の被害を受けて国、県、流域の6市1町が連携してとりまとめた「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト」に位置付け、貯水量や設置箇所などを検討してまいりました。
はじめに、新規調節池の貯水量の積算根拠についてです。
同プロジェクトは、早期に内水被害の軽減を図ることを目的とし、令和5年6月と同規模の降雨に対して床上浸水被害の解消を目指すものとなっております。
県の容量55万立方メートルは、流域市が排水ポンプ整備などの内水対策を強化することによる、新方川への排水量の増加を考慮し、河川の洪水を一時的に貯留するために必要な容量を解析し、計画したものです。
さらに越谷市では、新規雨水貯留施設の整備を計画しており、県の調節池と一体的に整備することで、コスト縮減や施工期間の短縮が見込めることから、市が費用負担をすることを前提に市の容量分も含めた70万立方メートルを池の貯水量としております。
次に、場所の選定についてでございます。
まとまった用地が確保しやすい4つの候補地について、実現性、地域社会や環境への影響、経済性などを総合的に評価し選定しております。
選定にあたっては、令和6年8月に開催した「埼玉県河川整備計画策定専門会議」において、学識経験を有する委員の意見を聴き、その後、パブリックコメントや流域市町などへの意見照会を経て決定したものでございます。
最後に、新規調節池についての越谷市との連携についてです。
「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト」のとりまとめ時点から、市とはこれまでに、河川整備計画の変更や新規調節池の事業計画策定に向けた調整を進め、令和7年2月に施工主体や費用負担を定める、新規調節池建設に関する基本協定を締結したところでございます。
また、工事を実施する際には、事業の進捗にあわせ、市と連携して地元の皆様に丁寧に説明するとともに、騒音や振動、交通への影響などを可能な限り抑えるよう、配慮してまいります。 

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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