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掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

ケアラー支援について-ヤングケアラー支援について-

Q 吉良英敏 議員(自民)

ヤングケアラー支援については、これまで教職員や児童生徒、保護者がヤングケアラーに対する理解を深め、学校における相談支援を充実させるための出張事業ヤングケアラーサポートクラス、また、県内小・中・高校等で実施したり、県内全ての小・中・高校生に啓発のパンフレットや冊子を配布するなどの取組が進んでいることは承知をしております。
ここからどのように進めていくのかという中で、つい先日ですね、私、11月26日に埼玉県ケアラー月間の協力事業として「YouthCare Summit」というイベントを、東京国際フォーラムで独自に開催をさせていただきました。
私は、そこでヤングケアラー支援を自発的な取組に進化させていくことの重要性を感じました。参加した小学生や高校生、大学生がケアをテーマに自分たちで生活を作り発表したり、ヤングケアラーの具体的な事例をテーマに、有識者も交えてそこでディスカッションまでやるんです。自分たちに何ができるか、あるいはどんな支援ができるかということを創造的に話し合うんですね。
参加してくれた子供たちの中にも、ヤングケアラーや元ヤングケアラーがいます。支援する側、支援される側、あるいはヤングケアラーだから大変なんだ、かわいそうな存在なんだ、そういう固定観念に私たちは縛られ過ぎているということを気付かされました。学校では子供たち同士であるとか、あるいは社会全体においても様々なつながりの中で、お互いに支援するという視点を持って取り組むことが大切だと思います。
正に手応えを感じているヤングケアラー支援でありますけれども、今後のヤングケアラー支援の社会全体への取組に対する考え方も含めた方針について、教育長に伺います。

A 日吉亨 教育長

私も、議員お話しのとおり、ヤングケアラー支援に当たっては、子供たち同士あるいは社会全体の中でお互いに支援するという視点を持って取り組むことが大切と考えます。
そのため、学校においては、まずは、児童生徒や教職員のヤングケアラーに関する理解を深める「ヤングケアラーサポートクラス」などの取組を実施しているところです。
また、児童生徒が日常の授業においてヤングケアラーについて学べるよう、教員向けの指導資料「ヤングケアラー授業デザインキット」を作成し、令和5年度から活用を推進しております。
授業を受けた生徒からは、「困ったことがあったら悩まずに信頼できる人に相談しよう」、「友達がヤングケアラーになった時は、相談にのることで友達を支えてあげたい」など、自分事として捉えられている感想がございました。
このような取組を通して、児童生徒がお互いに助け合うことの大切さを理解することにつながってきていると感じています。
県といたしましては、子供たちが自発的に、主体的に行動し、将来、社会全体でお互いに支援できる一員となるよう、今後とも、ヤングケアラーの理解促進に向け積極的に取り組んでまいります。

再Q 吉良英敏 議員(自民)

子供たちに授業を受けて学んでもらって、キットを作って、そして理解をしてもらうように努めるというお話を頂きました。
ここで一つですね、また、申し上げたいんですけれども、先ほどの「YouthCare Summit」、このディスカッションの少し中身を言いますと、例えば、ヤングケアラーが抱えるテーマを掲げて、小学校4年生から厚生労働省の職員であったり、あるいはベンチャー企業の役員さんまで、また、海外からはスウェーデンの方までオンラインで一緒になって、一つの輪になって、真剣に話し合うんですね。正に自立分散型でワンチームだと思うんですけれども、それぞれのグループが独自の支援策について出てくるんです。非常に感動しました。
他方ですね、私、別の福祉会議で学校関係者の方から、「ヤングケアラーのことも子供たちに教えたいんだけれども、学校では時間に限界があるので配慮してほしい」、そういう切実な願い、意見を頂きました。
でも、これはですね、私、先生がやり切る話ではないと思っています。みんなで、社会全体でやることなんですね。今回の質問は、ヤングケアラー支援を通じた社会全体で支援するという考え方も含めた方針について質問させていただいております。その観点から、再度、御答弁をお願いいたします。

再A 日吉亨 教育長

議員お話しの「YouthCare Summit」の取組は、子供たち自身が、自分たちに何ができるか、どのような支援ができるかを自分事として主体的に考える、大変参考になるものと考えます。
学校においては、教育活動を通じて、社会で起きている出来事を自分たちの生活の関わりの中で捉え、何が課題で、自分に何ができるか、どのように行動すべきかを主体的に考えるよう指導しております。
引き続き、県では、議員お話しの視点を持ち、社会全体での支援につながるよう積極的に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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