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ページ番号:200965

掲載日:2021年7月2日

令和3年6月定例会 「文教委員長報告」

委員長 美田 宗亮

文教委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案2件であります。
以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、第88号議案について、「修学旅行のキャンセル料は、どのように積算したのか。また、本年度既に中止や延期をした学校はあるのか。さらに、昨年度のキャンセル料について、何校分で、県はどの程度負担したのか」との質疑に対し、「対象児童生徒全員分について、企画を行った時点で生じるキャンセル料である、修学旅行費用の上限額の5%相当を積算した。また、本年度は4月から6月までに10校が中止し、7校が延期している。なお、昨年度のキャンセル料の県負担額は、延べ101校分、約8、261万円であった」との答弁がありました。 
次に、第98号議案について、「公務災害補償における介護補償とはどのようなものか。また、改正点及び改定額の根拠はどうなっているのか」との質疑に対し、「介護補償は、学校医等が公務災害による障害のために、常時又は随時の介護が必要になった場合に支給されるものである。また、今回の改正点は、条例で定める月額の上限額及び定額をそれぞれ増額するものである。改定額については、国家公務員災害補償法に規定する補償額と同程度となるよう定めており、上限額は特別養護老人ホームの介護職員の平均基本給、定額は最低賃金の全国加重平均を参考として定められている」との答弁がありました。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案2件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、所管事務の調査として、「県立高等学校の歴史教科書採択について」及び「県立学校体育館の避難所としての利用について」質問が行われました。
その中で、「教科書採択について高等学校では法令上の定めがないが、現状、どのように採択しているのか」との質問に対し、「校長の権限と責任において、自校の生徒に最もふさわしい教科書を選定し、各校が選定した教科書を教育委員会で審議して採択している」との答弁がありました。
また、「授業で『従軍慰安婦』という言葉が使用されていることを教育長はどのように考えているのか」との質問に対し、「令和3年4月末、政府として『従軍慰安婦』という言葉を用いることは誤解を招くおそれがあって、単に『慰安婦』という用語を用いることが適切だという閣議決定がなされており、県立高校の生徒に対する歴史の指導においても、この閣議決定を踏まえたリーフレットを作成し、適切に対応する必要があると考えている」との答弁がありました。
また、「平成25年度の本委員会において、教科書選定に当たり、教育長から教科書選定について今まで以上にきちんとチェック機能を果たすよう校長を指導していきたいという答弁があったが、その後どのような指導が行われて、改善されてきたのか」との質問に対し、「本委員会からの指摘を受けて、翌年から教育委員と校長との間で、学校ではどのように教科書を選定しているのかなどの意見交換をする場を設けた。また、教育委員が学校を訪問して、校長と意見を交わす機会も増やし、校長がしっかり学校で教科書を選定するよう指導している」との答弁がありました。
次に、「県立学校の防災拠点校37校のうち14校以外は空調電源の整備をしないのか」との質問に対し、「大規模改修の機会をとらえて整備をしていきたい」との答弁がありました。
なお、当面する行政課題として、「指定管理者に係る令和2年度事業報告書及び令和3年度事業計画書について」並びに「令和3年度における指定管理者の選定について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。

 

  • 注意:氏名の一部にJIS規格第1・2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

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