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掲載日:2023年5月9日

平成30年12月定例会 「県土都市整備委員長報告」

副委員長   岡田 静佳

県土都市整備委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案6件であります。
以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、県土整備部関係では、第110号議案について、「公共事業における施工時期の平準化の取組は、今後、増加させる方向なのか。また、この取組によってどのような成果が期待できるのか」との質疑に対し、「発注計画の公表、前年度中に積算を完了し年度当初に工事を発注する発注準備工事の設定など、平準化の取組を今後も総合的に実施していく。成果については、今年度第1四半期の平準化率は目標である90%を超える見込みである」との答弁がありました。
次に、都市整備部関係では、第123号議案について、「埼玉スタジアム2002の指定管理者は、1年間限定の随意契約としているが、1年後にはしっかりとした形で公募が実施できるのか」との質疑に対し、「来年度、指定管理者の公募を行うため、有識者が参加する検討委員会を設置した。既に第1回目の委員会を開催したが、年度内にあと2回程度を開催し、コンセプトや将来像を見据えた上で、公募を実施していきたい」との答弁がありました。
次に、下水道局関係では、第125号議案について、「流域下水道の維持管理経費に関し、市町への負担増を求めるだけでなく、県として値上げを抑制する経営努力も必要と考えるが、どのように取り組んでいるのか」との質疑に対し、「経費の削減については、平成30年3月から当該地域を所管する県の処理場で民間の創意工夫による包括的民間委託を導入し、年間約150万円程度を削減した。また、省エネ機器の導入による経費の節減や計画的な修繕にも取り組んでいる」との答弁がありました。
このほか、第120号議案ないし第122号議案についても活発な論議がなされました。
続いて、討論に入りましたところ、第110号議案及び第125号議案に反対の立場から、「第110号議案について、一般国道254号和光・富士見バイパス事業の延伸については、地域の分断などの理由により住民から反対の声があがっていることなどから反対である。次に、第125号議案について、施設の老朽化に伴う修繕費や電気料の増額などの負担増全てが利用者に転嫁されると、下水道料金の大幅な引上げにつながることなどから反対である」との意見が出されました。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案6件について採決いたしましたところ、第110号議案及び第125号議案については多数をもって、第120号議案ないし第123号議案については総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、所管事務の調査として、「都市計画道路の変更について」質問が行われました。
その中で、「都市計画を作成するときには、県の都市計画担当部局と道路事業担当部局との連携が必要になってくると思うが、現在はどのような形で連携が図られているのか」との質問に対し、「現在は、都市計画担当部局の職員が道路事業担当部局の会議に出席し、都市計画との不整合が生じないよう周知をしている。今後は、都市計画の手続きに関するマニュアルを点検し、設計時に不整合がないかチェックすることを明記するなどの対応を図る。また、道路事業担当部局と都市計画との整合性を定期的に確認する会議などの場を設け、事業の進捗や変更の可能性について確認していく」との答弁がありました。
なお、このほか、当面する行政課題として、県土整備部から「新たな広域道路交通計画について」、都市整備部から「『埼玉県賃貸住宅供給促進計画』の策定について」、下水道局から「(仮称)埼玉県下水道局経営マネジメント目標及び(仮称)埼玉県下水道局ストックマネジメント計画の策定について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。

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