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掲載日:2020年7月8日
Q 白土幸仁議員(自民)
埼玉の文化の魅力発信、未来を切り開く若い世代の活躍、文化・芸術をつなぎ役とした人と地域の活力の創出と次世代への継承の3つのレガシーを残すことを目的としているわけでございますが、本県に偉大な功績を残され、残念ながら昨年5月に亡くなられた蜷川幸雄氏のショックから抜け出せないでいるのが現状と考えます。明らかに1万人のゴールド・シアターを東京2020オリンピック・パラリンピック文化プログラムのメインに上げていた中で、様々な反省の中でそれが行き詰まり、次の方向性が見出せないというような様子がうかがえますが、一つ目の質問として1万人のゴールド・シアターという名称が今年度予算からもなくなり、シニア・アーツ・クラブとなり、次の展開が見えづらい状況ですが、文化プログラムの柱として最大限の支援をしていた1万人のゴールド・シアターの成果の検証と反省点、今後の行く末を県民生活部長へお伺いいたします。
次に、このような状況になった以上、三つの目標とするレガシーを残すことを踏まえて、次の柱となるような更なる文化プログラムを考える必要があると考えます。それについてどのようにお考えか、県民生活部長へお伺いいたします。
A 稲葉尚子 県民生活部長
まず、「1万人のゴールドシアターの成果の検証と反省点、今後の行く末について」でございます。
「1万人のゴールドシアター」は、故蜷川幸雄芸術監督が「高齢者にももっと外に出て輝いて欲しい」 との思いから企画した高齢者による参加型の大群集劇です。
公演後の観客へのアンケートでは、「高齢者のパワーに感動した」、「自分も前向きな気持ちでいろいろなことにチャレンジしたい」といった声が寄せられるなど、満足度は約90パーセントとなっています。
また、出演者からは、「達成感があった」など事業への高い評価をいただくとともに、約1,000人の方々が今後も演劇活動を続けたいとの意向でした。
テレビ、新聞など、マスコミにも数多く取り上げられるとともに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の公認文化プログラムの代表事例として紹介されました。
一方で、前例のない1,600人の大群集劇であり、演出が難しいこと、準備期間も短かったことなど、事業実施に当たって反省点もありました。
今後は、平成28年度の出演者による「シニア・アーツ・クラブ(仮称)」の結成を進め、発声やセリフ、ダンスや体を使った表現の稽古などを行ってまいります。
2020年に向けて、これまでの成果や反省も踏まえ、蜷川レガシーを継承し、高齢者が生き生きと輝ける事業内容を検討してまいります。
次に、「次の柱となるようなさらなる文化プログラムをどのように考えるのか」についてでございます。
2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、埼玉の和の文化を更なるプログラムの柱に据え、事業を展開してまいります。
平成29年度は、伝統芸能や盆栽、生け花、茶道などの生活文化はもとより、和太鼓・書道パフォーマンスなど新しい和の文化を紹介し、その魅力を体感する「埼玉WABI SABI大園会」を実施します。
この事業を皮切りに、2020年には、本県の多彩な文化で国内外から訪れる皆様を盛大におもてなししたいと考えております。
こうした文化プログラムの展開をとおして埼玉の和の文化の魅力を発信し、若い世代の活躍を進め、次世代にしっかりと継承してまいります。
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