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掲載日:2023年7月4日
Q 白土幸仁議員(自民)
国土交通省の調査を基に計算された鉄道旅客域内移動率によりますと、最新のデータとして埼玉県は55.39パーセントであり、全国またも45位になっております。これはベッドタウンである我が県の特徴であり、県内への移動ですら一度県外に出たほうが便利な状況であるという現状がこの数字に現れていると考えます。県内環状道路網に関しては外環道があり、その外側に圏央道があり、いずれも周辺の開発が進むとともに、企業誘致や人口の集積など大きく貢献しているところであり、県内の発展において公共交通環状網の充実が重要であることは明白であると考えます。
しかしながら、鉄道網について外環道に該当するであろう武蔵野線があり、大型ショッピングセンターの誘致や駅周辺の再開発が進み、本県の魅力のアップと人口増に貢献しておりますが、その外側、圏央道に該当するであろう線は東武アーバンパークラインから川越線、八高線だと考えます。結節駅である大宮駅、川越駅ではいずれも乗り入れをしていないので非常に不便な状況だと考えます。また、更にその外側の鉄道環状網としては秩父鉄道でございますが、高速性が貧弱であり多くの課題があると考えます。今後の鉄道交通環状網に対する取組についてどのようにお考えか、企画財政部長に御見解をお伺いいたします。
A 砂川裕紀 企画財政部長
本県における鉄道利用者の域内移動率が低くなっているのは、通勤・通学で都内に移動する県民が多いことが理由と考えられますが、域内移動率の上昇のためには、県内主要都市を結ぶ広域的な交通網を充実することが非常に重要でございます。
県内を環状方向に移動する路線としては、JR武蔵野線のほか、東武アーバンパークライン、JR川越線・八高線、秩父鉄道といった路線があります。
平成28年4月の国の交通政策審議会答申では、県の課題として都心からの放射状路線と県内を横に結ぶ環状路線の結節の強化に関して、大宮駅の乗換改善などが示されました。
現在、大宮駅の乗換改善につきましては、さいたま市が設置した大宮グランドセントラルステーション推進会議において、県も参加して、学識経験者、鉄道事業者、地元住民など関係者間で検討が行われているところでございます。
また、東武アーバンパークラインでは、議員お話のとおり東武スカイツリーラインとの相互乗入れの強化によるアクセス向上などについても検討されております。
秩父鉄道では、平成29年4月に沿線地域の利用性向上、地域鉄道の発展のため、熊谷市と行田市の境に新たにソシオ流通センター駅が開業し、さらに平成30年10月を目途に深谷市内に新駅の設置が進められております。
県内の環状路線の充実を図ることは、交流人口の拡大、県内の活性化、ひいては埼玉の成長にもつながるものと考えております。
県としても、引き続き、大宮駅の乗換改善やアーバンパークラインの機能向上といった鉄道環状路線の充実のため、沿線自治体と協力し、事業推進に取り組んでまいります。
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