子供をねらった不審者対策
県内では子供に対する声かけ事案が連日のように発生しています。
子供に対する声かけ事案とは、18歳未満の者に対して「声をかける」、「手を引く」、「後をつける」などの行為をいい、その行為自体は犯罪行為に至りませんが、犯罪の前兆と捉えられるものです。
主な手口や特徴
- 「欲しいものを買ってあげる」など、金品で誘う。
- 「○○はどこにある?」など、道聞きを装う。
- 車両や徒歩で後をつけたり、追いかけたりする。
- デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンで容姿を撮影する。
事案の傾向
- 被害者の7割以上が小中学生です。
- 被害者の6割以上が女の子です。
- 4割以上が15時から17時の下校時間帯に発生しています。
- 路上における発生が約7割を占めています。
- 被害の6割が子供が一人でいる時に発生しています。
被害を防ぐためには
- 防犯ブザーをすぐに使える状態で持ち歩く。
- ひとりでいる時は、人通りが多い道やお店がある道を歩く。
- 道を尋ねられても不用意に近づかず、家族以外の車には絶対に乗らない。
- 商業施設のトイレや屋外の公共トイレを子供に使用させる時は、大人が安全を確認してから使用させる。
- マンションなどのエレベーターに乗る時は、「周囲に不審者がいないか確認する」、「知らない人とはなるべく二人では乗らない」、「非常ベルをすぐに押せる位置に立つ」ようにする。
- ひとりで留守番をする時は、玄関や窓の鍵を必ずかけ、大人がいないことを知らない人に言わない。
子供を守る4つの約束
- ひとりにならない
- 知らない人について行かない!
- 大きな声で助けを呼ぶ!
- 出かける時は、「誰と・どこで・何時まで」出かけるのかを家族に伝える
※たとえ知っている人でも、家族に黙ってついていかないようにする。
「いざ」という時にとっさに対応できるよう、子供に繰り返し指導しましょう。
具体的な対処法の例
車からの声かけ
- 車の中から話しかけられても、近づいてはいけません。
- 危ないと思ったら、車の進行方向と逆に逃げましょう。
家族が留守の家での対応
- 家に入る前に、不審な人が周りにいないか確認しましょう。家に誰もいなくても、「ただいま」と言いながら入りましょう。
- 留守番していて訪問者が来たときは、玄関を開ける前に、ドアスコープやインターホンで相手を確認しましょう。知らない人であれば玄関を開けてはいけません。場合によっては居留守を使います。大人がいないことを知らない人に言ってはいけません。
エレベーター内での対応
- 知らない人と二人だけで乗ったときは、近くの階で降りましょう。
- エレベーターホール等に不審な人がいないか周囲を確認しましょう。
- エレベーターは、非常ベルや各階のボタンを押せる位置に乗りましょう。
「110番」のかけ方ご存知ですか?
- 110番は、犯罪や事故等に遭ったとき、警察に緊急通報するための電話です。
- 使い方を理解していざという時に通報できるようにしましょう。
- くわしくは埼玉県警察本部ホームページ「110番の利用方法」をご覧ください。
- 公衆電話の設置場所はNTT東日本「公衆電話_設置場所検索」で確認できます。