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掲載日:2025年7月8日

令和7年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松井弘議員)

県立障害者歯科診療所の整備について

Q 松井弘 議員(自民)

歯と口腔の健康は、全身の健康に重要な役割を果たしていると言われています。食事をする喜びや会話の楽しさを保つ上でも重要であり、身体的な健康だけでなく、精神的、社会的な健康にも大きく寄与することも分かっています。歯と口腔の健康を保つためには、誰もが身近な地域で歯科保健医療サービスを受けられることが望まれます。
一方で、障害児、障害者の歯科診療については、全身麻酔での治療や長時間にわたる診療が必要であるなど、地域の歯科診療機関では治療が困難なケースも非常に多いと聞きます。
県内には障害者のための専門の歯科診療所が6か所ありますが、先日、そのうちの一つである県立あさか向陽園障害者歯科診療所を視察しました。昭和58年の開設から40年以上が経過しており、建物や設備の老朽化が目についたほか、診療スペースでは人の動線が確保できていない。また、患者の待合スペースが狭く、通路での待機をしている方もおりました。担当の歯科医師からは、スペースが狭く診療台が不足しているため待機患者が多くなっている、設備が古いため衛生管理面での負担が大きいなどの課題があるとお話を伺いました。
同じ県立の障害歯科診療所でも皆光園障害者歯科診療所は、令和3年4月に建替えが行われ、診療スペースの拡大や設備の更新が行われました。一方で、同じく県立のそうか光生園障害者歯科診療所は、あさか向陽園と同様にスペースも狭く老朽化が進んでいます。
一般の歯科診療所を受診することが難しい障害者の方に安心して歯科診療を受けていただくために、県立障害者歯科診療所の果たすべき役割はこれからも大きく、県は計画的に再整備をしていくべきと考えます。あさか向陽園障害者歯科診療所をはじめ手狭で老朽化が進んでいる県立障害者歯科診療所について、今後どのように再整備していく予定なのか、福祉部長に伺います。

A 岸田正寿 福祉部長

県では、障害などのため、一般の歯科診療所での治療が難しい方が、安心して歯科診療を受けられるよう、総合リハビリテーションセンター及び嵐山郷に障害者歯科診療科を設けているほか、県立障害者歯科診療所を3か所設置しております。
総合リハビリテーションセンター及び嵐山郷は、いずれも広い施設の中にあり、十分な診療スペースが確保され、設備も整っています。
また、皆光園障害者歯科診療所については、埼玉県社会福祉事業団が運営する障害者入所施設に併設しており、その建て替えに併せて、令和3年4月に歯科診療所を改築し、診療ユニット数も2台から4台へ増やすなどの再整備を行いました。
議員御指摘のあさか向陽園障害者歯科診療所につきましては、令和7年3月に、更衣室や会議室の配置を見直して患者の待合スペースを拡大し、付き添いの御家族の待機場所も整備しました。
さらに、診療室を少しでも広く使うことができるよう、物品保管スペースも拡充しました。
しかしながら、あさか向陽園障害者歯科診療所は開設から42年、そうか光生園障害者歯科診療所は同じく37年が経過しているため、建物や設備が老朽化しており、診療スペースも狭あいであるなどの課題を抱えています。
これらの県立障害者歯科診療所は、いずれも埼玉県社会福祉事業団が所有する障害者入所施設に併設されています。
障害者入所施設本体の老朽化も進んでいるため、同事業団が施設のあり方を検討する際に、県としても県立障害者歯科診療所の老朽化などの課題に対応してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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