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掲載日:2023年7月14日
Q 関根信明 議員(自民)
知事がお考えのこれからの4年に向けた政策の1つに、渋沢栄一創業プロジェクトを立ち上げ、伴走型の創業支援を行い、併せてインキュベーション施設を提供し、起業家や異業種企業が交流できる場をつくっていきますというものがあります。
御存じのとおり、近代日本経済の父と称される渋沢栄一翁は、生涯に約500社もの企業の設立などに関わったと言われております。そして、その中には、100年以上たった現在でも事業を継続し、日本経済を支えている企業も少なくありません。
未来に向けて本県経済が持続的に発展していくためには、たくさんの起業家や企業が埼玉県内で生まれ、成長し、発展していくことが大切です。新一万円札のレガシーとして、埼玉県が誇る偉人である渋沢栄一翁の名を冠する渋沢栄一創業プロジェクトを是非成功させていただきたいと願いますが、このプロジェクトをどのように立ち上げて展開していくのか、大野知事にお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
埼玉県が誇る渋沢翁の偉業に倣い県経済の活性化を図るとともに、将来の経済を開拓していく人材・企業を発掘していくことが必要だと思います。
そこで、県といたしましては、渋沢栄一創業プロジェクトを立ち上げ、仮称「渋沢栄一起業家サロン」を中核に据えてそのサロンの開設準備を行っているところです。
サロンでは3つの目的を掲げています。その1つ目は、オープンイノベーションの創出です。
少子高齢化による労働力減少やGX、SDGsへの対応など、社会や企業には多くの課題があり、その解決にはイノベーションが不可欠であります。
そこで、様々な業種の企業が交流し、持ち寄った技術やアイデアなどを組み合わせた新しい発想で課題解決を図る、オープンイノベーションが創出される場にしていきたいと考えています。
2つ目は、スタートアップの創出・成長支援です。
経済成長を促進するためには、社会課題の解決に果敢に挑戦するスタートアップがイノベーションの担い手となることが不可欠であり、その創出と成長を支援してまいります。
3つ目は、イノベーション人材の育成であります。
中小企業においてイノベーションをけん引する人材の育成を支援するとともに、将来のイノベーションの担い手となる学生が起業家に必要な精神やスキルを身に着けるための支援をしてまいります。
サロンの令和6年度の開設に向け、現在実施している先行事例調査の結果等を基に、実施する取組や運営体制など仕様を固め、今年度末には運営事業者の公募を開始する予定であります。
様々な起業家や異業種の企業の交流を促進し、連携・協業へとつなげオープンイノベーションを創出することによって、企業・地域が持つ課題の解決を図り、渋沢栄一翁ゆかりの埼玉県ならではの経済の活性化を行っていきたいと考えます。
Q 関根信明 議員(自民)
ただ今、渋沢サロンは起業家や異業種の企業など様々な方々の交流を促進して、オープンイノベーションを創出する場にしたいとお答えいただいたんですが、そのためには多くの方々を集める工夫が必要だと思いますが、どのようにして多くの方を集めるのか、その考え方について、再度大野知事にお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
議員の御指摘は、私もそのとおりだと思います。正に人と人が交わるところだからこそサロンという形を作らなければいけないという発想であります。
具体的に申し上げれば、オープンイノベーション創出の可能性を高めるために、1人でも多くの利用者を集めることが必要だと思います。
昨年は、サロンの機能などを検討するための有識者会議を設置しました。
その会議では、中小企業を集めるためには、サロンに来れば成長できるなどメリットを積極的に伝えることが大切との御意見や、物理的に集まりやすい場を提供することが必要との御意見をいただきました。
そこで、関係機関と連携し、関心の高いテーマのセミナーを実施したり、あるいは、ビジネスアイデアを育てる伴走支援、さらには投資家へのPRの機会など魅力的なイベントを、アクセスしやすい場所で行うことにより、一人でも多くの方を集めることができるよう準備してまいります。
多くの起業家や中小企業の皆さん、そして意欲と未来に希望を持つ方々に気軽に御利用いただけるよう、サロンのメリットを高め、参加しやすい環境の提供に努めてまいります。
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