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掲載日:2023年7月14日
Q 鈴木まさひろ 議員(自民)
埼玉県北部地域、群馬県東毛地域及び栃木県南部地域は県境を越え、長年にわたり活発な社会経済活動を通して共に発展してきた地域です。これらの地域を行き来するには、当然、利根川を渡る必要がありますが、周辺の橋としては国道407号の刀水橋と県道足利邑楽行田線の武蔵大橋の2つの橋と限られております。
しかしながら、この2つの橋の距離が約10キロと余りに長過ぎるのです。このような状況を背景に、幹線道路である刀水橋は特に朝夕に交通が集中し、周辺の工業団地や住宅団地の開発が慢性的な交通渋滞に拍車をかけており、このままでは地域経済の生産性を下げ、地域の発展を阻害することが懸念されます。また、過去に発生した交通事故では、橋が通行止めとなって地域経済活動に大きな打撃を与えたこともあり、大規模災害等が発生した際には緊急輸送に支障が生じることは明らかです。
これらの課題を解消し、埼玉県北部地域、群馬県東毛地域及び栃木県南部が北関東有数の広域経済圏として更なる進化と飛躍を遂げるためにも、利根川新橋の建設、そして、これに通じる広域的な道路交通網の整備が必要不可欠です。
さらに、近年、栃木県では国道293号の南伸による埼玉北部及び群馬との連携強化が提案されるなど、新たな動きも始まっております。
また、埼玉、群馬、栃木の6市4町で構成する利根川新橋建設促進期成同盟会では、地元熊谷市の小林哲也市長が会長であり、度重なる精力的な要望活動が展開されてまいりました。さらには、利根川新橋を架ける市民の会の皆様などによる力強い運動も展開され、1日も早い新橋の整備を地域住民一丸となって熱望しております。
こうした中、本年5月1日は忘れ難い日となりました。群馬県の山本一太知事が新橋の整備に着手するとの方針を明確にしたためです。本県としても、正に機は熟したと言えるのではないでしょうか。
そこで、大野知事に伺います。利根川新橋の整備及び幹線道路網の整備は極めて重要な事業であり、事業化に向け、これまでの調査検討を更に加速する必要があると考えますが、利根川新橋の意義及び利根川新橋の整備にかける大野知事の意気込みについてお聞かせください。
A 大野元裕 知事
利根川新橋は、埼玉県熊谷市と群馬県千代田町を結び、県道熊谷館林線の一部を成す赤岩渡船の代わりとして群馬県とともに検討してきた新たな橋であります。
この地域では、両県を結ぶ幹線道路として、主に国道407号の刀水橋が利用されておりますが、上下流の橋の間隔が長いため、自動車の集中による慢性的渋滞や、事故等の通行規制による交通の分断が大きな課題となっています。
利根川新橋を含めた広域的な道路網の整備は、地域間の連携強化や既存の橋の渋滞緩和、リダンダンシーの確保など、本県のみならず地域経済の発展に大きく寄与するものと認識しています。
さらに、県の防災基地である熊谷スポーツ文化公園と群馬県とのアクセス性が向上するなど、災害に強い県土の構築にも大きな効果をもたらします。
県といたしましては、新橋の事業化に向けた検討を進めてまいりましたが、長年の検討課題の1つであったグライダー場の移転について、令和2年に隣接する妻沼ゴルフ場が閉鎖され、現地での移転の検討が可能になるなど、様々な状況が急速に変化をいたしました。
こうした変化を捉え、昨年の8月には、地元期成同盟会からの御要望に対して、私から「事業化に向けた具体的なアクセスルートの検討を進める。皆様とともに、新橋の実現に向けて、調整を進めていく。」と具体化に踏み込んでお話をさせていただきました。
このような中、先日、群馬県の山本知事からも「埼玉県との調整や具体的検討を進めるよう県土整備部に指示を出したい」と述べられ、事業化に向けた意欲が示されたことは、新橋建設の具体的な検討を進めている埼玉県といたしましても、更に協議が進むものと歓迎をいたしております。
今後は、引き続き群馬県との連携を密にし、今年度、現地の測量に着手するなど、事業化に向けて、道路計画を具体化するための調査検討を着実に進めてまいります。
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