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掲載日:2021年10月21日
Q 横川雅也 議員(自民)
埼玉県では、平成18年より埼玉大学と県内6校、大宮、浦和、浦和第一女子、浦和西、浦和北、川口北高校が協定を結び、学校外における学習による単位認定「彩の国アカデミー」を実施しています。当該高校で希望する生徒が大学が設定する高大連携講座を受講することで、修了書が発行されるというものです。
埼玉大学の高大連携講座では、高校生が大学生と一緒に大学の授業を受けることができ、単に大学の授業を体験するということだけでなく、その授業を修了することで、高校によっては単位として認定されます。さらに、高校卒業後に埼玉大学へ進学した者は、この講座で習得した単位を既習得単位として大学の単位として認められます。講座例としては、地域、都市計画、語学や物理学、宗教人類学、経営学理論など様々ですけれども、大変魅力的な講座となっています。
しかしながら、この講座は県南部の高校に限定していることや、受皿が埼玉大学のみであり、対象となる生徒も限定的です。そこで現在、埼玉大学と県内6校で実施している「彩の国アカデミー」のような高大連携講座を県内全域に広めてはいかがでしょうか。県立高校に通う生徒にとっても貴重な学びの機会になるだけでなく、学習意欲の向上や県立高校そのものの魅力を引き上げる要素ともなり得ます。もちろん埼玉大学だけでは受皿が足りないと思いますので、県内に立地している他の公立・私立の大学にも同様の協定締結を求めるとともに、高校に高大連携コースなどの新たなクラスを設置してみてはいかがでしょうか。
高大連携の取組を全県展開へと発展させることについて、教育長の御所見をお伺いいたします。
A 高田直芳 教育長
「彩の国アカデミー」は、議員お話のとおり高校生が大学生とともに埼玉大学の講義を受け、単位を修得できるもので、現在、県立高校6校、さいたま市立高校3校が参加しております。
また、そのほか県立高校5校で個別に大学と連携協定を結び、「彩の国アカデミー」に準じた取組が行われております。
高校が大学と連携した取組を行うことは、生徒の学習意欲を向上させるだけでなく、県立高校の特色化や魅力化にも繋がるものと考えます。
そこで、まずは、このような県立高校の取組を中学生や保護者に知っていただけるよう、しっかりと情報発信してまいります。
また、議員御提案の高大連携による講座を全県に拡大するためには、県内の大学の御協力をいただく必要がございます。
そのため、県内の大学に高校生が受講できる講座を開設していただけるよう働きかけるなど、高大連携の取組が一層促進されるよう、積極的に取り組んでまいります。
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