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ページ番号:119150

掲載日:2023年12月1日

平成29年12月定例会 「決算特別委員長報告」

委員長   神尾   高善

決算特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。

本委員会において審査してまいりました案件は、去る9月定例会に提出され、閉会中の継続審査となっておりました、第90号議案「平成28年度埼玉県の一般会計及び特別会計決算の認定について」及び第91号議案「平成28年度埼玉県公営企業会計決算の認定について」の2件であります。
審査に当たりましては、執行部に対し、決算書などに基づき詳細な説明を求めるとともに、必要な資料を要求いたしました。
その上で、予算の執行が、関係法令に沿って、適正かつ効率的に行われたかどうか、また、施策や事業の目的がどの程度達成され、県民サービスや福祉の向上にどのように貢献したか、などの視点から慎重に審査を行いました。
審査の過程では、県政全般について活発な質疑が行われました。
以下、主なものについて簡潔に御報告いたします。
まず、一般会計及び特別会計決算では、商工費の状況、市町村への権限移譲状況、統計データの活用、本県の魅力発信に係る広報、消防団の加入促進策、有害鳥獣被害対策、介護人材の確保・定着促進策、救急医療対策、障害者の就労支援、地産地消の推進における直売所への支援、自転車通行環境整備の推進、中古住宅の流通や住み替えの促進、児童・生徒のスマートフォン安全利用の推進、サイバー犯罪対策などについて質疑がありました。
次に、公営企業会計決算では、魅力ある産業団地の整備、県立4病院の経営改善状況、下水道関係施設の耐震化推進などについて質疑がありました。
その結果、90項目を改善又は検討を要する事項とすることとした次第であります。
以下、主なものについて申し上げます。
一般会計及び特別会計決算に関しましては、危機管理防災部関係において、「救急搬送時間の全国最下位脱出を目指し、救急車におけるシステム利用の強化と保健医療部との連携に取り組むこと」、福祉部関係において、「児童相談業務において、担当者によって対応が変わることがないよう改善するとともに、当該業務についてチェックする外部機関の設置を検討すること」、教育局関係において、「埼玉県学力・学習状況調査の活用方法について研究を深め、教員の更なる授業力向上を図ること」のほか、75項目を改善又は検討を要する事項としました。
公営企業会計決算に関しましては、企業局の事業会計において、「浄水場、水道管などの耐震化対策を早期に進め、計画年度に終了するよう努めること」のほか3項目を、病院事業会計において、「県民のニーズが高い救急医療に応えるため、循環器・呼吸器病センターの救急告示化を進めること」のほか3項目を、流域下水道事業会計において、「災害対応訓練は、県の下水道業務継続計画を民間事業者と共有した上で実施すること」のほか3項目を改善又は検討を要する事項としました。
次に、討論に入りましたところ、第90号議案及び第91号議案について、反対の立場から、「第90号議案については、国民健康保険制度の都道府県化を前提とした財政安定化基金に支出されたこと。国民のプライバシーを危険にさらすマイナンバー制度の整備費が支出されたこと。重度心身障害者医療費助成制度が年齢で差別されていること。次に、第91号議案については、さいたま新都心への移転を強行した県立小児医療センターの移転関連事業費が支出されたこと。利水・治水に効果のない八ッ場ダム事業、

 

 

 

開発事業など巨大事業に支出されたこと。以上の理由から認定に反対する」との討論がありました。
一方、賛成の立場から、「第90号議案については、歳入において、県税収入は5年連続増収となり、納税率は6年連続上昇し、県税収入未済額は6年連続圧縮している。県債については、真に必要な事業への選択と集中を図り、臨時財政対策債等を除く残高を減少させるなど適正に管理している。歳出においては、厳しい財政状況の中、三大プロジェクトをはじめとする施策に取り組むとともに、先端産業創造プロジェクト、アクティブシニアの活躍支援、子育て世代の負担軽減などの少子化対策が推進されていること。次に、第91号議案については、工業用水道事業会計等において、水資源開発施設の整備事業への参画、水道施設の耐震化、停電対策、備蓄施設の増強を進めるとともに、新たな産業団地の整備を行っていること。病院事業会計において、過去最高の医業収益を計上していること。流域下水道事業会計において、8つの流域で下水道の整備及び維持管理を行い、安定した経営に取り組んでいること。以上を評価し、認定に賛成する」との討論がありました。
以上のような審査経過を踏まえ、第90号議案及び第91号議案について採決いたしましたところ、いずれも多数をもって、認定すべきものと決した次第であります。
以上をもちまして、本委員会の報告を終わります。

 

 

 

 

 

 

 

注意:議員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

 

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